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  • Cold Water feat. Justin Bieber & MØ Major Lazer by AKIHIRO AOYAMA August 10, 2016 1
  • Real Love Baby Father John Misty by AKIHIRO AOYAMA August 10, 2016 2
  • Get Over It Rat Boy by AKIHIRO AOYAMA August 10, 2016 3
  • Friends feat. Bon Iver and Kanye West Francis and the Lights by AKIHIRO AOYAMA August 10, 2016 4
  • In a Black Hour Hamilton Leithauser + Rostam by AKIHIRO AOYAMA August 10, 2016 5
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    ディプロは、現在のポップ・シーンにおける裏MVP的存在である。昨年はスクリレックスと組んだジャック・ユーと、メジャー・レイザーのアルバム2枚がロング・セラーを記録し、前者はグラミーの最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバムも受賞。以前に増してポップ・フィールドへの意識が強まっている彼の活動は、EDMの絨毯爆撃が止んだメインストリームにおけるダンス・シーンの荒野に、未来を紡ぐ種を蒔いているかのようでもある。そんな彼の最新楽曲にして、今後の代表曲になることが確約されたかのような超名曲がこの“コールド・ウォーター”だ。昨年リリースの2作品中でも突出した二大ヒット曲“ホェア・アー・ユー・ナウ”と“リーン・オン”のゲスト、ジャスティン・ビーバーとムーを集結させたこの曲は、言わば近年のディプロの集大成。BPM90のダンスホール・フィールをまとったビートに乗せて、ジャスティン・ビーバーが歌う「今夜、僕が君のライフラインになるよ」という力強い言葉。それに応えてムーが孤独について歌い出す瞬間のスリルと感動。うんざりするようなニュースばかりの2016年夏、もし絶望の淵に落ちそうになったとしても、この曲がそっとあなたの手を取ってくれるだろう。

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    そうそう、今の世の中に足りないのはこんなラヴ・ソングなんだよ! 思わずそんな風に言いたくなるくらい、このシンプルなラヴ・ソングはささくれだった今の心に染み渡っていく。昨年リリースした素晴らしき傑作『アイ・ラヴ・ユー・ハニーベア』以来となるファーザー・ジョン・ミスティことジョシュア・ティルマンの新曲は、捻くれたキャラクターで知られる彼が生み出したとは信じられないくらい真っ直ぐな愛の歌。フォーキーな曲調とキャッチーなメロディの愛らしい魅力が、コーラス部のゴスペル・フィールによって豊潤に外へと広がっていく。『アイ・ラヴ・ユー・ハニーベア』で全面開花したキャッチーなソングライティング・センスが、ここではより削ぎ落とされた純化のプロセスへと向かっているようだ。あ、ちなみにこの曲をして彼の性格が丸くなったのかと言えば、全くそんなことはありません。最近でも、メキシコ料理チェーン〈チポトレ〉のCM使用曲としてバックストリート・ボーイズをカヴァーするオファーがあったのを断ったと暴露するなど(代わりにそのオファーを実現したのはアラバマ・シェイクスのブリタニー・ハワードとマイ・モーニング・ジャケットのジム・ジェイムス)、とんがったキャラは相変わらずなのでご安心を。

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    今年の夏をゴキゲンに彩るサウンドトラックといえば、アヴァランチーズ16年振りの最新作『ワイルドフラワー』が一番。そう思っている人には、この曲を是が非でもおススメしたい。〈BBCサウンド・オブ2016〉にもノミネートされていたUKの注目株、ラット・ボーイの新曲は、ラテン風味をさりげなく効かせたファンキーなトラックにキツい英国訛りのラップが乗る、最高のパーティ・チューン。もしアヴァランチーズ新作からのアウトテイクと言われても、全く違和感なく聴けるはず。さらに最高なのがこのヴィデオで、強盗、逮捕、脱獄、荒野のカー・チェイスと、70年代のブラック・エクスプロイテーションやアメリカン・ニュー・シネマにオマージュを捧げまくり。『映画秘宝』の読者じゃなくとも、男子ならこれ嫌いな奴いるの? って思ってしまうほど。ラット・ボーイって悪くないんだけど、インディ+ヒップホップ/グライムって方向性ならやっぱりジェイミー・Tの方が上だよなぁ、と個人的には思っていたのだけれど、この曲を聴いて断然ラット・ボーイは最高だと認識を改めました。

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    物憂げな表情のはずなのにドヤ顔にしか見えないカニエ・ウェストが出てきたかと思えば、2分過ぎからボン・イヴェールも出てきてなぜか踊り出す。客演は超豪華なのに、あれ? 肝心のメインは名前聞いたことないな。そんな風に思う人も多いでしょうが、今年リリースされたある重要作品のクレジットを見れば、彼らの名前を発見出来ます。その作品とは、チャンス・ザ・ラッパーの『カラーリング・ブック』。ジェレマイと共に“サマー・フレンズ”にフィーチャーされ、プロダクションも手掛けているのがこのフランシス・アンド・ザ・ライツなのです。フランシス・フェアウェル・スターライトなる人物(もう1人のヴィデオの登場人物)を中心にしたプロジェクトで、この曲のクレジットには上記のゲストの他に、元ヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バトマングリ、アリエル・レヒトシェイド、ベニー・ブランコ、カシミア・キャットという錚々たる名前も。2010年から活動しているわりに、まだ伝わってくる情報も少ないのですが、このプロジェクトが今アメリカで急速に注目されつつあるのは間違いありません。

  • ヴァンパイア・ウィークエンドからロスタムが脱退というニュースが飛び込んできたのは、今年の1月。かなり衝撃的ではあったものの、理由は仲違いなどではなくロスタムのソロ・キャリアを追求したいという意向を受けてのものでした。その意向通り、ロスタムは今年コンスタントにソロ名義の楽曲を発表し、ラ・ラ・ライオットやサンティゴールドの作品への参加などプロデューサーとしても精力的に活動中。そんな彼がソロとして名を連ねた初のアルバムは、何と驚きのコラボ作品に。コラボの相手は、現在活動休止中のウォークメンのリード・シンガー、ハミルトン・レイサウザー。そのリード・トラックとして公開されているのがこの曲なのですが、これがまた震えるくらいにデカダンでエレガントでクール。ナイロン弦のクラシック・ギターの柔らかな旋律で始まり、ハミルトンのバリトン・ボイスが徐々に熱を帯びていく様子に完璧に同期した、ロスタムの繊細なプロダクションが思わず息を呑むほどに見事。もしかしたらこのコラボ・アルバムは、ラスト・シャドウ・パペッツの良いライバルや親戚のような存在になるかも。

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