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  • Green Light Lorde by AKIHIRO AOYAMA March 17, 2017 1
  • Third of May / Ōdaigahara Fleet Foxes by AKIHIRO AOYAMA March 17, 2017 2
  • Anoche Arca by AKIHIRO AOYAMA March 17, 2017 3
  • Slide feat. Frank Ocean & Migos Calvin Harris by AKIHIRO AOYAMA March 17, 2017 4
  • Chanel Frank Ocean by AKIHIRO AOYAMA March 17, 2017 5
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    一体どれほど濃密な4年間を過ごせば、二十歳そこらでこんな貫禄が身につくのか。2013年、シングル“ロイヤルズ”とデビュー・アルバム『ピュア・ヒロイン』の大ヒットにより、一躍世界的なポップ・スターとなった当時若干16歳のロードによる久方ぶりのカムバック・シングル。冒頭から、カメラ越しにこちらを真っ直ぐ見つめる彼女の表情と、以前よりもしわがれた歌声に度肝を抜かれる。どちらも、まだ二十代を迎えたばかりの女性のものとはとても思えない迫力だ。そこからハウス風のダンス・トラックに展開し、「青信号」を全開で突っ走るカタルシスに上り詰めていく構成も圧巻。この楽曲は人生初めての大失恋がもとになっているようだが、彼女はティーンエイジャーのありふれた通過儀礼をチージィな共感に落とし込むことなく、鬼気迫る表現欲求の爆発へと昇華してみせた。

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    ロードが4年なら、フリート・フォクシーズは実に6年。前作『ヘルプレスネス・ブルーズ』以来沈黙を続けていた、現USインディ界トップランナーの一角がついに動き出した。新作『クラックアップ』からのリード・トラックは、9分弱の長尺曲。彼らの代名詞でもあるフォーキーな演奏と美しいコーラスで始まり、メランコリックで劇的な中盤を経て、弦楽器の響きだけが複雑に折り重なるアンビエントな終焉へと辿り着く、壮大な一曲だ。タイトルになっている「5月3日」は、スカイラー・シェルセット(Gu)の誕生日であり、『ヘルプレスネス・ブルーズ』が2011年にリリースされた日付。そして「オオダイガハラ(大台ヶ原)」は、『ヘルプレスネス・ブルーズ』に伴うツアーが千秋楽を迎えた、ここ日本にある山の名前。つまり、この楽曲は前作についての回顧録のような楽曲とも言えるのだろう。いよいよ、フリート・フォクシーズの新たな旅路が始まろうとしている。

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    内から外へ。メンタルからフィジカルへ。現エレクトロニック・ミュージック・シーンにおける孤高の才人、アルカのディスコグラフィは、1st『ゼン』~2nd『ミュータント』と進むにつれ、少しずつ表現姿勢にベクトルの変化が見られたが、来たるべき3作目は一つの到達点になりそうだ。最小限の音で構成されたエクスペリメンタルなプロダクションに乗って、聴こえてくるのはなんとアルカ自身の歌声。彼がここまでストレートに歌唱するのはこれが初めてだが、その歌声はアノーニやビョークと比肩するほどに神秘的で美しい。彼の右腕と言えるアート・ディレクター、ジェシー・カンダと共に撮られたヴィデオもこれまでと異なり、CGエフェクトではなく陰影豊かなシネマとグラフィーを用いて、アルカ自身が踊る姿をシアトリカルに映し出している。

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    良く言えば、トレンドを読む嗅覚が鋭敏。悪く言えば、芯がなくて軽薄。カルヴィン・ハリスという男は、的確にその時々の「ヒップ」をフックアップするセンスによって、長年ずっとトップDJの座に君臨してきた。2000年代終わりにはディジー・ラスカルにヒット・ソングを提供してグライムのポップ化に一役買い、EDM全盛期にはアレッソとコラボして、トロピカル・ハウスが流行ればそれに屈託なく飛びついて……。策士なんだか天然なんだかよく分からないけど、とにかくトレンドに対するセンスの良さには脱帽せざるを得ない。彼の最新シングルも、「今、ここで、この人たち」というドンピシャの人選になっている。昨年『ブロンド』で年間ベストを席巻したフランク・オーシャンと、今まさに旋風を巻き起こしているミーゴズ。ここまでキャッチーなダンス・チューンに、彼らの個性的な声が乗っているのも新鮮。息の長いヒットになりそう。

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    昨年『エンドレス』と『ブロンド』をリリースするまでの4年間、ほぼ沈黙していたのが嘘のように、2017年に入ってからもフランク・オーシャンは活発な動きを見せている。上記のカルヴィン・ハリスとのコラボ曲に続いて、〈ビーツ1〉の担当番組で急きょ公開&リリースされたのがこのワン・オフ・シングル。音楽的には『ブロンド』のアウトテイクのようなラフな仕上がりだが、彼が惹かれて止まない「男と女」「聖と俗」といった両面性を、左右対称のCが重なるあの有名なシャネルのロゴに重ね合わせながら歌い上げる様に、彼のアーティストとしてのカルマが刻まれている。クリエイティヴ・コントロールを完全に自らの手中にした今、フランク・オーシャンが次はどんなサプライズを届けてくれるのか。これからも待ち遠しくてたまらない。

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