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  • Chandelier Sia by MASAAKI KOBAYASHI July 18, 2014 1
  • The Golden Age feat. Max Richter “Embers” Woodkid by MASAAKI KOBAYASHI July 18, 2014 2
  • Blonde SuperFreak Steals the Magic Brain Flaming Lips & Miley Cyrus by MASAAKI KOBAYASHI July 18, 2014 3
  • Kingdom (Explicit) ft. Vince Staples Common by MASAAKI KOBAYASHI July 18, 2014 4
  • aaight (MV Ver) DJ SOULJAH ft. KOHH & MARIA (SIMI LAB) by MASAAKI KOBAYASHI July 18, 2014 5
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    何もない廊下や人気のない部屋を、ホラー映画のような移動で切り取る最初のいくつかのショットに続いて映し出されるのが、その部屋の戸口をふさぐように、両手両足を思い切り伸ばして、宙でふんばっている小柄な人。性別も年齢もわからない裸にも見えるその人が、そこから床の上に跳ね降りて、急に踊り始めるのを見ているうちに、肌色のレオタードを身に着け、プラチナ・ブロンドのボブのウィッグをかぶった小学生高学年の女の子であるらしいことがわかる。が、この曲は、辛いことがあるたびに酒に逃げていた人の鬱屈した思いをぶちまけているようだ。“シャンデリアにぶら下がって思い切り揺らせたら気持ちいいだろうな”的なサビには、子供のような無邪気は宿っているけれど、歌詞内容は小学生とは無縁で、この子は、狂ったように踊り続けるあいだに、白目を剥いたような異様な上目づかいの表情も見せることもある……むろん、これはダンス表現で魅せてしまうMVだ。ただ、それだけではない。踊り終わったこの子が、軽く肩で息をしている様子まで丁寧にとらえたキャメラが、大人、子供問わず、一人の人間が何かを必死に訴えようとしている姿(それは、自ら歌詞を書き、歌っているシーア自身でもあるはず)を確かに伝えてくれる。

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    このMVの最初の1分数十秒でCTスキャンの3Dレンダリングのような映像で紹介される、男の中に宿る“男の子”の描き方はどうだろう、あまりに直接的すぎるだろうか? ウッドキッドは歌う「The Golden Age is over」と。だが、ここで、映画音楽作家としても知られるマックス・リヒターの既発インスト曲“エンバーズ”をサントラのように組み合わせ、柔らかな諧調のモノクロで描かれる“少年時代”は、本当に“The Golden Age”なのだろうか……このMV、というか、もはや短編映画と呼ぶべき映像作品を手掛けたのも、ウッドキッド自身だ。

  • タイトルにある通り、ほぼ全裸の金髪女が、モービーに命じられ、マイリー・サイラスが持っているパステル・カラーに色づくスライムみたいな脳髄を奪う(そして、マイリーの手下に取り返されそうになる)筋書が一応あって、それを『マジカル・ミステリー・ツアー』のロゴのような色彩と、実験映画的な効果/編集を使って、“素人”がアレハンドロ・ホドロフスキー監督作に憧れて撮ってみましたけど……的な仕上がり。もっとも、フレイミング・リップスのホドロフスキー作品への傾倒ぶりは、まるで彼のパニック・ムーヴメントを観ているかのような“ウォッチング・ザ・プラネッツ”(2009)のMVでも露骨だったので、ウェイン・コイン主導で作られたこの作品では当然なのかもしれない。面白いのは、マイリーとステージで演った“ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ”のヴィデオを撮るという話で、コインはモービーを誘っておきながら、ここで聴くことのできる音が、一旦このMVをナラティヴな映像作品として、楽曲も頭から使って撮っておきながら、それをカットアップして、さらに逆回転させたかのような仕上がりになっているところだ。権利問題等でそうせざるをえなかったのかもしれないが、最初からこういうのを狙いすまして作ったのかも……。

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    ステレオタイプを疑ってみることの意味……。昨年春にフロリダで起きたトレイヴォン・マーティン殺害事件が残した、ある種の教訓が、ハイプ・ウィリアムスがショート・ムーヴィとして撮ったこの作品を生み出したと言っても過言ではないだろう。繰り返してみることで発見できる部分もあるかもしれないが、初めて観たときのインパクトには到底かなわない、という点では、これはプロモーション・ヴィデオというのとは違うかもしれない。ちなみに、この映像作品のすぐ翌月に発表されたアロー・ブラックの“ハロー・ワールド(ザ・ワールド・イズ・アワーズ)”のMVでは、ステレオタイプを疑ってみることの意味……が、よりMV的な表現にまとめられ、よりT・マーティンに寄り添ったメッセージが発せられている。

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    異性をモノとしか思っていないような考え方は、日本以外のラップのリリックスにおいて、すでにあまりにも大きな市民権を得ているので、日ごろから使用言語に関係なくラップを聴いている筆者としては、ここで“女体盛り”が出てくること自体には特に驚きはない。それよりも、女体に盛られているのが、ホイップクリームとフルーツの類であることに目が惹かれた。寿司が載っているのが通例だ(米国のロッキー・フレッシュや、フランスのジョークのMVにも出てきている)が、ここでは(知らぬ間に)欧米に輸出されアレンジされたスタイルのほうがデンと登場する。女体盛りの逆輸入版とも言うべきか。と同時に、KOHHの仲間達がしているような女体に塗り付けられたクリーム等を舐めるプレイそのものは、欧米起源という説がある。ということで、このMVでの、女体盛りは何を意味しているのか、そして、なぜ、男体盛りを採用しなかったのか、について、ヒップホップの現状と絡めて考え始めると、興味が尽きない。

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