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  • Bike Engine Stylo G x Jacob Plant by MASAAKI KOBAYASHI October 07, 2016 1
  • Dark Nights Dorothy by MASAAKI KOBAYASHI October 07, 2016 2
  • Nasty Parri$ by MASAAKI KOBAYASHI October 07, 2016 3
  • Mood Trials Papier Tigre by MASAAKI KOBAYASHI October 07, 2016 4
  • L’Aurore Yeti Lane by MASAAKI KOBAYASHI October 07, 2016 5
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    とにかく人の目を引くようなものを登場させ、目を向けてもらうこと。それは、即効性を狙いたがるMVでは常套手段のひとつだ。このMVでは、まず、MVを見ている我々が、MV内の登場人物と、視線を共有するところから始まる。ところが、ほどなくして、それぞれが全く別の理由で視線を共有していた理由が、奇抜過ぎるアイデアに基づく映像によって、このMVを見ている者(我々を含む)に叩きつけられ、瞬時に、このMVから距離をおき、客観的な(いわば、醒めた)見方で接することになる。このMVが面白いのは、この後もう二捻りある(笑)ところだが、さらに、ここまでの映像を、楽曲そのものの主役であるスタイロGも撮影現場で、客観的に観ていて、本当にこんな内容で大丈夫なのか、と首を傾げている場面が続く。ここでは「MVでは、人の目を引くためなら、どんなにナンセンスでもいいのだろうか?」という問題/疑問を回避すべく、メタな構造を積み重ねてゆくものの、事態は余計に困難なものになってしまう。

  • ジェイZのレーベル〈ロック・ネイション〉からアルバム・デビューを果たしたLAの4人組ドロシーのこのMVで、まず目を引くのは字幕だ。これが曲者なのは、いわば副音声的なノイズとして完全に無視しようにも、無視出来ないような、例えば、突然、映像の内容を補うような文が画面下を延々と流れてゆく。と同時に、フォトジェニックなドロシーの姿(行動)を目で追っていくとなると、実に忙しい。実際、字幕と彼女を追ううちに、肝心の楽曲はアッという間に終わってしまう。というか、終わってしまったよ、と字幕が強調する。で、その後のMV全体の三分の一以上に当たる最後の部分は、言葉すら一言も聴こえない。楽曲そのものから敢えて逸脱し続けることによって、はたと楽曲の存在に気づかせる作戦(ところで、自分は今まで何を聴き、見ていたのか?と)なのだろうか。

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    一方、パリスのデビュー曲となるこの曲のMVは、パワフルなダンスそのものを主役に据えたかったのか、きわめてシンプル。森林公園の一角みたいな屋外で、ここぞとばかりに踊りまくる彼女とダンサーたちを、夕方と夜に、一ヴァースずつ一気に長回しで撮っただけというもの。ダンスの振り付け(移動を含む)がしっかりしているので、長回しがわざとらしくないのも素晴らしい。もっとも、彼女はシンガー以前に、ビッグ・バンやCLの他、ジャスティン・ビーバーの“ソーリー”及び彼の「パーパス:ザ・ムーヴメント」のMV全13作品の多彩な振付と監督を担当したニュージーランド(サモア系)のコレオグラファー/ダンサーとして仕事をしてきた人だ。

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    これもいわばアイデア一つで作られたMV。ここでは、まず、ドラム・セットのスネアの替わりに、ドラム・スティックの当たる面に(つまり、真上に)レンズを向けたキャメラを置いてモノクロで撮影しているようで、スネアからの主観ショットというアングルの意外性があるし、敢えて、透明スネア使わないというこだわりも感じられる。要は、パピエ・ティグルのドラマーが、実際にはスネアを置いていないのに、スネアがある時と同じように叩いているというわけだが、MVの一部には、それを際立たせるために、実際に、粉を撒いた透明なスネアの内部に、同じ要領でキャメラを据えて撮った映像もインサートされている。そこで、スネアを叩くたびに、粉が飛び散り、独特の模様を描くあたり、そして、スネアを叩く腕の動きそのものへの注視は、MVの始祖とも言えるレン・ライの1930年代(!)の作品を思い起こさせる。

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    最後も、アイデア一つで作られたMVを。ストップモーション・アニメーションあるいはクレイメーションが、静止しているモノを少しずつ動かして撮影していく手法なのに対して、ここでは、例えば、ダイナーの店内で、ダーツや、(ナイフで喉笛を切り裂き)ドバーッと血飛沫が飛んでいる瞬間だけを、フィギュア等で丁寧に全体にジオラマ? として作り上げられたものの中を、キャメラが動いてゆく作りになっている。いわば、発想の転換だ。3人組のイエティ・レインには、以前にも純粋にジオラマしか出てこないMVがあったので、何かしらの思い入れがあるのかもしれないが。

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