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  • Mess On A Mission Liars by JUNNOSUKE AMAI January 17, 2014 1
  • Disco Hell Fag Diarrhea Cult by JUNNOSUKE AMAI January 17, 2014 2
  • Maids Excepter by JUNNOSUKE AMAI January 17, 2014 3
  • Deep Magic + Dracula Lewis Live In Ljubljana! Sun Araw Band X by JUNNOSUKE AMAI January 17, 2014 4
  • Bad Deadlift Torn Hawk by JUNNOSUKE AMAI January 17, 2014 5
  • ヤー・ヤー・ヤーズやブラック・ダイスと共に2000年代のブルックリン・シーンを牽引した第一世代にあたるバンドながら、この10余年の間にロサンゼルスやベルリンなど活動拠点を転々とし、それに伴いサウンドも目まぐるしいトランスフォームを重ねてきたライアーズ。トム・ヨークやディアハンターのブラッドフォード・コックスらを迎えたリミックス盤の併録も話題を呼んだ2010年の『シスターワールド』を経て、インダストリアルなダーク・ウェイヴ路線を邁進した一昨年の『WIXIW』に続く7作目、3月に〈ミュート〉からリリースされるニュー・アルバム『メス』のリード・トラックがこれ。ブロック崩しの効果音のような電子音のギミック、淡白なドラム・ビート、からの巨身アンガス・アンドリューのファルセットと相まって仄暗い熱気を帯びていく展開は、ライアーズの十八番といえるサーカスティックなアングラ・ディスコ。ミニマルな志向はベルリン時代の3作目『ドラムズ・ノット・デッド』から顕著な彼らのスタイルだが、その前作『魔女狩りの物語』ではクラウト・ロック・リヴァイヴァルを、さらに近作ではインダストリアルやゴシックの意匠も先駆けて打ち出してきたその先鋭性は、それこそデムダイク・ステアやザ・ナイフと並べて語られるような、同時代的なインディ・ロック/アンダーグラウンド・シーンの文脈に照らし合わせて評価されるべきだろう。先行公開されたアルバムのティーザー映像からはその全貌を窺い知れないが、様々な関心の機会を開く作品になると期待したい。

  • ニコラス・ジャーが昨年の夏に立ち上げた、自身が運営する新レーベル〈アザー・ピープル〉。昨年のダークサイドのデビュー・アルバム『サイキック』のリリース元にもなったわけだけど、その〈アザー・ピープル〉のサウンドクラウドに年明け早々アップされたのが、このF.A.G.ダイアリーア(=下痢)・カルトなるニューヨークの男女デュオの音源。ちなみに、彼らのバンドキャンプには一昨年の暮れにアップされた一曲が公開されているのみで、あとはユーチューブに映像が数曲と、その詳しい素性はほとんど窺い知れない。チープというか投げやりな打ち込みと侘しいピアノのアルペジオ、そして、ひどくダウナーな男性MC。曲によっては女性も歌う(?)ようだが、とにかく陰鬱で淀んでいる……。同じNYということで一瞬A.R.E.ウェポンズを連想したりもしたが、あっちはもっとヤケクソじみた覇気があったなー。そういえばP.I.L.の代表曲に“デス・ディスコ”ってのがあったけど、その冷笑的なムードは相通じるものがなくもない。リリースの予定等の具体的な情報はまったくわからないが、ちょっと気にかけておきたい逸材。

  • 2011年に報じられたメンバーのクレア・エイモリー(※ボアダムスが主催した「77 Boadrum」にも参加)の死に伴い、活動休止状態が続いていたブルックリンのアヴァン・ロック・グループ、エクセプター。パンダ・ベアとのスプリット盤の制作、スロッビング・グリッスルのクリス&コージーやフィータスとの共演、さらにはライトニング・ボルト周辺の〈ロード〉やウッズ主宰の〈ウッジスト〉とも関わりを持つなど、2000年代を通じて旺盛な活動を見せた彼らだが、その活動休止前の『プレジデンス』以来となる4年ぶりのニュー・アルバム『ファミリア』が〈ブラスト・ファースト〉から間もなくリリースされる運びに。その収録曲となるだろう“メイズ”は、初期のギャング・ギャング・ダンスらと共にブルックリンのレフトフィールドを張ったフリー・ミュージック的なカオスは濾過され、クラウト・ロック譲りのヒプノティックなシンセ/ビートの上を女性ヴォーカルがシャーマニックに木霊する、ハリソン・オーウェン(ブルール・コントロール、サイキック・イルズ他)によるMVとも相まってどこか儀式めいたムードのナンバー。手応え的にはあくまでイントロダクションっぽい気もするが、昨年リリースされたEP『キリストアイランド』ではドローニッシュなアシッド・ノイズも健在なところを見せるなど、ニュー・アルバムの全体像はいかに。

  • 活況が引き続くUSアンダーグラウンド・シーンの立役者の一人、サン・アロウことキャメロン・スタローンズ。サン・アロウといえば、〈ノット・ノット・ファン〉からのリリースや、その主宰者アマンダ・ブラウンとのヴァイブス~ポカホーンテッドでの活動を通じて2010年代に浮上した印象が強いかもしれないが、そのバックグラウンドは、ジャッキー・O・マザーファッカーら2000年代のフリー・フォーク周辺にも人脈を遡るもの。そんなスタローンズが、サン・アロウとしての多作なソロ活動やコンゴスとのコラボ『アイコン・ギヴ・サンク』のリリースと並行して近年、バンマスを務める「サン・アロウ・バンド」の活動に精を出していることは知る人ぞ知るところ。これまでに4種の音源が発表済みで、ダブやファンク、フリー・ジャズやクラウト・ロック等の要素をジャムで煮詰めていくスタイルはあくまでソロの延長線上に位置づけられるものだが、中でも注目なのが、この最新作『ライヴ・ローマ』に収録されたディープ・マジックとドラキュラ・ルイスとの共演曲。かたや、ワンオートリックス・ポイント・ネヴァーとも並ぶシンセ/ミュージック・コンクレートの使い手であり、昨年はD/P/I名義でのリリースが話題を呼んだ前者と、かたや、ウルフ・アイズとジェームス・フェラーロの間を埋める(!?)アンビエント/ノイズ作家の後者という両奇才を交えたライヴ・トラックは、20分以上もの間緩みなく続く、前後不覚のゼロ・グラヴィティなサイケデリック体験を創出。とくにディープ・マジックのマテリアルなビートやノイズはスタローンズが持ち合わせていない感覚でもあるので、ぜひともこの共演は今後も継続してもらいたい。

  • 昨年はヴェイパーウェイヴ系の〈ビア・オン・ザ・ラグ〉や自身の〈ヴァルクロンド・ヴィデオ〉からのリリースで評判を得たトーン・ホークは、かたやルーク・ワイアット名義の映像作家としての顔を持つ。というか、ミ・アミやポリシックといった〈100%シルク〉周りのMVも手がけるなど、むしろ映像関係の知名度の方が先行したところもあり、逆に昨年にはそのルーク・ワイアット名義でデビュー・アルバムを発表するなど、そのあたりの線引きはもはや曖昧なのかもしれない。というわけで、今年最初の映像作品となったのが、この〈L.I.E.S.(ロング・アイランド・エレクトリカル・システムズ)〉から昨年リリースされた12インチの表題曲のMV。レーベル・カラーとも共振するロー・テックなアナログ・シンセの演出する、コラージュやカットアップなんて形容じゃ生易しいマッドで露悪趣味に満ちた剽窃の連鎖。反復やミニマルといった概念がクラウト・ロック的なサウンド・イメージと切り離され、ここまでナンセンスで禍々しいユーモアを表出させるオーディオ・ヴィジュアル体験は最近なかなか得がたい、かも。

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