SIGN OF THE DAY

「インディR&Bって何のこと?」という人も
「もうインディR&Bなんて終わりでしょ」と
いう人もちょっと聞いて下さいよ、的な話
by YOSHIHARU KOBAYASHI April 14, 2014
FIND IT AT :
Amazon MP3 & CD/iTunes Store
「インディR&Bって何のこと?」という人も<br />
「もうインディR&Bなんて終わりでしょ」と<br />
いう人もちょっと聞いて下さいよ、的な話

R&Bを刷新する新世代のアーティスト達が、インディ層のリスナーを含む、多くの耳を開かせてから早数年。流石にもう飽和状態ではないか。食傷気味になるんじゃないか。ロックンロール・リヴァイヴァルだって数年の命だったし、ニュー・レイヴに至っては数ヶ月も持たなかった……と言いたいところだけど、クロスオーヴァー的に支持されている新世代的R&B――ここではわかりやすく「インディR&B」としておくとして――に関しては、まだまだこれからでしょ!と思うわけです。理由は簡単。とにかく素晴らしい新世代が、溢れる泉の如く台頭してきているから。いや、マジなんですよ。

たとえば、ジャマイカとスペインの血を引く英国人シンガーのFKAトゥイグス。ちょうど本日、来日公演が発表されたばかりの奇才、アルカがトラックのプロデュースをしているのがポイントです。この曲とか聴くと、特にビート感とか、身震いせずにはいられないでしょ。

FKA Twigs / Water Me

FIND IT AT :
Amazon MP3 & CD/iTunes Store


いやあ、強烈。素晴らしい。彼女自身のアーティな佇まいも魅力的だし。で、もう少しポップなところだと、L.A.出身の25歳にして、FKAと並ぶネクスト・ブレイク最右翼、バンクスもいる。暗い路地裏でむせび泣いているような、どこまでもダークに沈み込んでいくR&B。共演してみたいアーティストがジェイムス・ブレイク、っていうのもわかりやすい。素直です。

Banks / Waiting Game

FIND IT AT :
Amazon MP3 & CD/iTunes Store


そして、このバンクスのトラックをプロデュースしているのが、ロンドン出身ウィーン在住のソンというアーティスト。彼は、特にイギリスにおいては、今後のシーンのキー・パーソンの一人になりそうな気配も。いわゆるジェイムス・ブレイク・フォロワー的な立ち位置のアーティストだけど、ぶっちゃけJBより歌心あるし、トレンドの音をポップに仕立て上げるのも上手い。それに他のアーティストのプロデュースにも積極的。どこかの時点でポンッとブレイクしそうな気配がプンプンしている。まだ名前は明かせないようだけど、ある大物のトラックも既に手掛けているらしいし。まあ、物は試し。とにかく聴いてみましょう。彼のトレードマークでもあるヴォーカル・ハーモニーのカットアップをリフのように使った“ザ・ホイール”はやっぱりよく出来た曲だし、プロデュースを手掛けたロンドンのソウル/R&Bシンガー、クワブスのトラックは細かいハットの刻みがクール。

SOHN / The Wheel

FIND IT AT :
Amazon MP3 & CD/iTunes Store

Kwabs / Wrong or Right

FIND IT AT :
iTunes Store


もうこれだけ突出した才能がいれば、しばらくインディR&Bは安泰!と余裕たっぷりに構えていてもOKなレベル。けど実際は、サブトラクトとのコラボでお馴染みのサンファとか、ポップ路線のサム・スミスとか、まだまだいるわけで。そう、だからインディR&Bは下火になるどころか、まだまだこれからなんだなー、なんて思ったりするわけです。

ということで、最後はサンファとサム・スミスのMVを貼っておきましょう。インディR&Bの新世代を追うなら、この6組は絶対にマスト!ですよ。

Sampha / Too Much

FIND IT AT :
Amazon MP3 & CD/iTunes Store

Sam Smith / Stay With Me

FIND IT AT :
iTunes Store



TAGS

MoreSIGN OF THE DAY

  • RELATED

    90年代R&Bと最新英国サウンドの接合点。<br />
エラ・メイに続く「2018年型R&B」という<br />
潮流を象徴するネイオ新作の位相を解説

    November 30, 201890年代R&Bと最新英国サウンドの接合点。
    エラ・メイに続く「2018年型R&B」という
    潮流を象徴するネイオ新作の位相を解説

  • LATEST

    分析や解釈をすり抜けていく重層的な音と<br />
言葉のタペストリー。2019年最大の謎と<br />
してのヴァンパイア・ウィークエンド新作

    June 05, 2019分析や解釈をすり抜けていく重層的な音と
    言葉のタペストリー。2019年最大の謎と
    してのヴァンパイア・ウィークエンド新作

  • MOST VIEWED

    2013年 年間ベスト・アルバム<br />
11位~20位

    December 19, 20132013年 年間ベスト・アルバム
    11位~20位