前作『マヤ』のリリースから数えて、3年と4ヵ月。その間も世間を騒がせ続けてきたM.I.A.の新作『マタンギ』がついにリリース目前となっています。発売日は11月20日(海外リリースは11月4日の予定)。ここでは、前作からのM.I.A.の歩みを簡単に振り返りつつ、今までに公開された音源をまとめておさらいしておきましょう。
元々は2010年12月公開の無料ミックステープ『Vicki Leekx』(今もこちらのサイトからダウンロードできます)で初出となっていた“バッド・ガールズ”。2012年の2月にリワークが加えられ公開されたこの曲も『マタンギ』に収録されています。ちなみにヴィデオのディレクターは、前作の楽曲“ボーン・フリー”の監督も務めたロマン・ガヴラスで、このヴィデオはグラミー賞とMTVヴィデオ・ミュージック・アワードにノミネートされました。
この公開直後、M.I.A.は2月5日に行われたマドンナによるNFLスーパーボウルのハーフタイム・ショーにニッキー・ミナージュと共に客演。しかし、その途中で中指を立てて、NFLから訴えられてしまいます。今年9月にはM.I.A.自身が騒動について反論する動画も公式にアップされるなど、この訴訟問題は今なお継続中。
『マタンギ』関連で公開された次なるトラックは、この“カム・ウォーク・ウィズ・ミー”。ここでは1分46秒の短さですが、後に正式なシングルとしてフル・バージョンがリリースされます。
その後、M.I.A.はジェイ・Zのマネジメント会社〈ロック・ネイション〉と新たに契約。この頃には新作のリリース日は2012年の末と報じられていましたが、レーベルの意見との食い違いによって、そこから延期に次ぐ延期を繰り返すことに。
ようやく『マタンギ』からの正式なリード・シングルがお披露目されたのは、今年の6月。それがこの“ブリング・ザ・ノイズ”です。トラックのプロデュースは、スウィッチとサーキン。
続く9月に、前述した“カム・ウォーク・ウィズ・ミー”のフル・バージョンもリリック付のヴィデオで公開。仏教モチーフのアニメーション映像は、サマソニでのライヴ時に使われていたのとおそらく同じと思われます。この曲も、スウィッチがM.I.A.自身と共にプロデュースを務めています。このタイミングで、ようやくアートワークとトラックリストも公開され、延期に延期を重ねてきたアルバムもいよいよ発表目前のムードに。
そして、つい先日の10月22日にアップロードされた新たな楽曲がこの“Y.A.L.A.”。タイトルは「You Always Live Again」の頭文字を取ったもので、ドレイクが“ザ・モットー”で使って若者の間でポピュラーになった言葉、「YOLO(You Only Live Once)」をもじっているみたい。プロデュースは、オランダ出身のプロデューサー・チーム、ザ・パーティスクアッド。
すでに公開されている上記の楽曲の他にも、ウィーケンドのプロデュースで名を挙げたイランジェロとドック・マックキニー(ザ・ウィークエンド自身もゲストとして参加)、カニエ・ウエストのレーベル〈G.O.O.D.〉に所属するヒット・ボーイ等々がプロデュース参加しているという新作『マタンギ』。ひとまずは公開されている楽曲を聴きながら、リリースを楽しみに待ちましょう!
M.I.A. - UNIVERSAL MUSIC JAPAN
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