ミニマル・テクノのカリスマ中のカリスマにして、未知の音世界を探求し続けるイノヴェーター、そしてイビザで主宰する超人気パーティの〈エンター〉では日本酒好きが高じて日本酒バーまで併設してしまっているリッチー・ホウティンが、なんとプラスティックマン名義で11年ぶりに新作を発表します!うわー。
まずは軽くおさらい。プラスティックマンとは、リッチーがDJやミックスではなくプロダクション・ワークを発表する際に使うメイン名義。そして、その名を世に知らしめた名曲と言えば、93年発表の“スパスティック”でしょう。この気のふれたようなスネアの乱れ打ち、ひたすら続くスネアの連打は、今聴いても最高に狂っています。
その後、極端に音数を絞った不穏なアシッド・テクノ~抽象化を極めたダーク・ミニマルの極北、という変遷を辿りながら4枚のオリジナル・アルバムを発表。以降はほぼこの名義での活動は封印していましたが、2010年に突如プラスティックマン名義でのライヴをスタート。これまでの活動を集大成したボックス・セット『Arkives』も完全受注生産でリリースされたので、「そろそろ新作発表か?」と一部ではざわめき立っていました。
そしてそれから4年、遂にプラスティックマンの新作、その名も『EX』のリリースが突如アナウンスされたというわけです。これは、昨年11月にニューヨークのグッゲンハイム美術館で開催されたディオールのガラ・パーティにて披露されたプラスティックマンのライヴを収録したもの。勿論、全曲新曲です。リッチー曰く、「普段のダンスフロアからは程遠い環境だったことで、かえって自分が持ってたサウンドのアイデアを存分に追求できる自由を得ることが出来た」とのこと。
いやはや、果たしてどのような作品になっているのか?2分半のプレヴュー動画が公開されているので、取り敢えずはそれをチェック!
*追記(6/13):デジタル発売日より、アルバムの全曲試聴が始まっています!
プラスティックマン『EX』
TRCP-168(Traffic)
6月10日発売(デジタル)、7月9日発売(日本盤CD)
1. EXposed
2. EXtend
3 EXpand
4. EXtrude
5. EXplore
6. EXpire
7. EXhale
*日本盤ボーナス・トラック収録予定