SIGN OF THE DAY

さて〈サマーソニック2014〉なんですが、
果たしてアークティック・モンキーズ以外に
見どころはあるのか? 検証してみますよ。
by SOICHIRO TANAKA July 03, 2014
さて〈サマーソニック2014〉なんですが、<br />
果たしてアークティック・モンキーズ以外に<br />
見どころはあるのか? 検証してみますよ。

今年はホント全世界的にフェスティヴァルのラインナップを組むのがかなり大変な年なんだなー。と痛感すること至極。というのも、ついこの間も、オーストラリアの〈ビッグ・デイ・アウト〉が例年予定されていた年明け2月の開催を中止するとのアナウンスがあったばかり。マジびっくりだよ! でもって、何でこんなことが起こるかと言うと、大規模なフェスになればなるほど、ヘッドライナーにどんなアクトを据えることが出来るか? によって、フェスの成否がかかってくるところがある。正直かなりある。だって、皆さんにしたって、どれだけ観たいアクトがたくさんいるか? ってとこも大事だけど、結局のところ、ヘッドライナーが誰か? ってとこでチケットを買う/買わないを決めてるところあるでしょ。実際、目ぼしい新人や中堅をいろいろと物色するよりも、最後にどかーんとお祭りになって欲しいという思いもあるわけじゃないですか。だって、フェスっちゅうくらいなんだから。そりゃそうだ。

ところが、何年かに一度、所謂ビッグ・アクトがこぞってライヴ・サーキットに出ない年というのが時たま巡ってくるんですね。ヘッドライナー級どころか、セカンド・メイン級も今年はツアーお休みかよ?! いいな、まったく仕事もせずに食えるのかよ?! さすがに儲けてるなレディオヘッド! という年が。まあ、アーティストからすれば、フェスの動員のために活動してるわけではないので、偶然が重なればそういう年もある。致し方ない。で、2014年~2015年初頭というのは、まさにそういう年なんです。しかも、特に今年はどいつもこいつも働きゃしねえ。こぞってお休みだ。俺は熱が5週間も下がらないっていうのに、お前らどういうことだ。

それゆえ、前述の〈ビッグ・デイ・アウト〉しかり、ここ日本でも〈フジ・ロック〉も〈サマーソニック〉もビッグ・アクトのブッキングにはかなり苦労しているのがうかがえる。特に〈フジ・ロック〉のカニエ・ウェストのキャンセルは痛かった。観たかった。だって、去年のすべてのツアーの中で、彼のツアーというのは、唯一家族を質に入れても観たい!と誰もが思っていた驚愕のステージですからね。

今年4月の〈コーチュラ〉にしたって、かなり苦しかった。三日間のヘッドライナーとセカンド・メインがそれぞれ、初日がアウトキャストとザ・ナイフ、二日目がミューズとクイーン・オブ・ザ・ストーン・エイジ、三日目がアーケイド・ファイアとベックですからね。ザ・ナイフ、人気ありすぎだろ?! でも、さすが〈コーチュラ〉、きちんと人を集めたよね。という思いもありつつ、実際のところ、かなり苦しかったはず。ここ日本に置き換えれば、さらに苦しい。想像したくない。にしても、ベックとミューズ、なんで日本に来てくれなかったんだよー。ベックが日本の夏が苦手で桜の季節にしか来てくれなくなったのは知ってるけどさ。な感じ。

ついでに、つい先日、6月最終週に行われた〈グラストンベリー〉のピラミッド・ステージとアザー・ステージのヘッドライナーを見ときましょう。初日がアーケイド・ファイアとスクリレックス、二日目がメタリカとジェイク・バグ、三日目がカサビアンとマッシヴ・アタックという具合。これも健闘してはいるが、苦しいと言えば苦しい。てか、日本じゃ絶対に無理。8月の〈レディング〉のラインナップはさらに厳しい。正直、胃が痛くなってくる。と、こんな風に見ていくと、〈フジ・ロック〉や〈サマーソニック〉の苦労が非常に偲ばれるわけです。というか、今年稼働してる数少ないアクトをよくここまで集めたな。すげー。という気分にさえなってくる。

でも、まあ、そんな業界人の悩みや苦労なんて知ったこっちゃない。という意見もあるっしょ。それは致し方ない。正論。しかも、大方の皆さんは所謂賢い消費者さんでいらっしゃる。てか、お前も結局のところはクソ業界人か! 同じ穴のムジナか! と言われるかもしれない。ええ、そうスよ。だって、もし〈フジ・ロック〉と〈サマーソニック〉に何かあったら、ここ日本ではさらに海外アクトのライヴに触れられる機会が激減する。由々しき自体なわけです。だからと言って、無理やり〈フジ・ロック〉と〈サマーソニック〉にだけは足を運べ! あなた達ひとりひとりが音楽文化の根幹を支えているキーマンなんだから! などと声高に唱える気もさらさらない。でも、やれることだけはやりたいんです。余計なお世話として。

しっかし、確かに今年の〈サマーソニック〉、これは大変そうだ。苦労のほどが偲ばれる。実際、続々と追加される日本アクトのライナップを眺めていると、うわー、こりゃ、えらいことになって来とるなー。という思いを隠せない。だが、しかし、我々としては基本に立ち返りたい。勿論、お祭りも大事。でも、そもそもは音楽でしょ。勿論、全体としての、あるいは、ステージごとの並びも大事。でも、そもそもは魅力のあるアクトがいるのか/いないのかでしょ。観たいもの、観るべきものを観るのが一番でしょ。という基本に立ち返りたい。そこで、今回の〈サマーソニック〉のラインナップを通して、そいつを『サインマグ』なりに検証してみるなりー。

えい、ついでに〈グラストンベリー〉でのカサビアンのフル・コンサートの映像、貼ってやれ。だって、ブチ上がるもん、これ。2時間近くあるよ。怒られたら、すぐ削除します。悪しからず。

Kasabian / Live at Glastonbury Festival 2014


というわけで、〈サマーソニック2014〉のお奨めアクトのご紹介です。この企画のコンセプトはふたつ。ひとつ、まずは見過ごされがちなアクトに光を当てたい。ネタも含めて。なので、敢えて二組のヘッドライナーは外してあります。ふたつ、まずは『サインマグ』編集部としてではなく、内外のライター陣をキュレーターとして、あくまで超個人的なレコメンドから始めたい。なので、信用してくれ。などとは言わない。取りあえず参考にして下さい。あとはご自由に。

以下、開催日に向けて、各キュレーターのレコメンドを少しづつアップしていくのでお楽しみに。よろしくどうぞ。



その①:キュレーション by 青山晃大

その②:キュレーション by 小林雅明

その③:キュレーション by 清水祐也

その④:キュレーション by 天野龍太郎

その⑤:キュレーション by 天井潤之介

その⑥:キュレーション by 小林祥晴

今が最強!〈サマーソニック〉に備え、
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今が最強!〈サマーソニック〉に備え、
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「2014年モード」を再検証。 Part 2

SUMMER SONIC 2014

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