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  • Problem Ariana Grande ft. Iggy Azalea by AKIHIRO AOYAMA June 06, 2014 1
  • Let Me Down Gently La Roux by AKIHIRO AOYAMA June 06, 2014 2
  • Down On My Luck Vic Mensa by AKIHIRO AOYAMA June 06, 2014 3
  • No One Ever Loved Lykke Li by AKIHIRO AOYAMA June 06, 2014 4
  • Fuckers Savages by AKIHIRO AOYAMA June 06, 2014 5
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    子供向けTVチャンネルのシットコム出身のティーン・アイドルが歌手に転身、その歌声は「ネクスト・マライア」とも呼ばれる――。そんな前口上を聞いて食指を動かされる人は、耳の肥えた音楽好きにはあんまりいないでしょう。かく言う僕も完全にナメてました、この曲を聴くまでは。粘っこく鳴るサックスのループにBPM100強のファットなドラム・ビート、よく練られたヴァース&コーラスの展開、そしてアリアナとイギー(とビッグ・ショーン)のパワフルなパフォーマンス。ポップ・シングルとしてはこの上ないほどに完璧な出来!レトロ感を狙ったと思しきミュージック・ヴィデオの出来が唯一の難点(1ヵ月前に上がったリリック・ヴィデオの方が何倍も良い出来)だけど、この曲が2014年を代表するサマー・アンセムとして記憶にも記録にも残る1曲なのは間違いない。

  • 「エレクトロ・ポップ」というジャンルがまだ新鮮な響きを持って聴かれていた2009年に、その界隈で最も高い評価を獲得したラ・ルー。2011年のグラミー賞を勝ち取るなど、イギリスのみならずアメリカでも成功を果たした……にも関わらず、新作のリリースまで5年もの沈黙を要するとは全く想像していなかった。今の時代に5年間の空白というのは致命的で、おそらく大半の人はラ・ルーの名前すら忘れていたんじゃないかと思う。しかし、5年振りのカムバック・シングルはその存在を思い出させるのには十分過ぎるほど鮮烈な1曲。物憂げに終わりの予感を歌い上げる前半部から5秒間の静寂を経て、2分40秒からようやくスウィングし始めるビート。その構成は、相方との決別を経て、再び走り出したエリー・ジャクソンの5年間の思いをたった5分強に凝縮したかのようだ。

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    ヴィック・メンサは、チャンス・ザ・ラッパーも所属するシカゴのクルー「セイヴマネー」の一員で、チャンスとは互いの作品に客演し合う仲の新鋭ラッパー。昨年発表した傑作ミックステープ『INNANETAPE』で脚光を浴び、ディスクロージャーとUSツアーを回っていたことは知っていたものの、新曲がこんな方向に振り切れるなんて想像もしていなかった。もはやラップ・ソングですらない完全ハウス/ガラージ・モード、つまりはモロにディスクロージャーの影響を受けたダンス・チューン。ミックステープの時点でもエクレクティックな志向は感じられたものの、この曲が届いた今では彼のキャリアが今後どういう展開を見せるのか全く予想もつかない。クラブを舞台に、ヘマしたら最初からやり直しのいわゆる「ループもの」なヴィデオの内容も必見です。

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    先月リリースされたリッキ・リーの3rd『アイ・ネヴァー・ラーン』は、以前は彼女の特徴的なチャームでもあった北欧らしいパーカッシヴなビートを排し、よりシンプルに削ぎ落としたアレンジがなされた1枚だった。アデルにも匹敵するほどエモーショナルに、別離の痛みを深く刻印した歌声に惹かれて、個人的には先月最もリピートしたアルバムだったのだけれど、そんな彼女から早くも新曲が到着。この曲は、リッキ・リーの他にも、チャーリー・XCXが新曲“ブーム・クラップ”を提供していることでも話題の映画『ザ・フォルト・イン・アワー・スターズ』用に用意されたもの。最新作の方向性をさらに極限まで突き詰めたかのようなほぼピアノと歌声のみで構成されたバラードで、痛々しいほどの感情が心に突き刺さる。

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    デビュー・アルバムからちょうど1年後のリリースとなった最新シングル。Bサイドに収録されたスーサイド“ドリーム・ベイビー・ドリーム”のカヴァーと共にライヴでは定番化している楽曲であり、今年1月の来日公演でもセットのラストに披露されていたが、ライヴ映像をシンプルに映したこのヴィデオを観ると改めてサヴェージズの凄みに圧倒される。チャントのようなジェニー・ベスのヴォーカルで始まり、ゆったりと、だが猛烈に熱量を上げていく演奏。スタートから4分でピークに達してからの各パートの凄まじいせめぎ合いは思わず言葉を失うほどで、10分の長尺ながら一瞬の弛緩もなく、最初から最後まで目と耳が釘づけになる。最後のエンド・ロールでふっと緊張がほどけた後に訪れる心地良い疲労も含めて、ただのライヴ映像ながら1本の映画のような趣もある傑作ヴィデオ。

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