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  • けむをまこう 本日休演 by RYUTARO AMANO November 06, 2015 1
  • ニューポニーテール 柴田聡子 by RYUTARO AMANO November 06, 2015 2
  • ヘッドフォン ディスコ ツチヤニボンド by RYUTARO AMANO November 06, 2015 3
  • Slumlord Neon Indian by RYUTARO AMANO November 06, 2015 4
  • Xbox One DJWWWW + Nicole Brennan + OROKIN by RYUTARO AMANO November 06, 2015 5
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    今はなき池袋ミュージックオルグで本日休演のライヴを初めて観た時のことが忘れられない。2013年の11月だ。いつ終わるとも知れない“たましいの置き場所”でドロドロのぐちゃぐちゃに溶解していく呪術的グルーヴの濁流――あれこそがこの得体の知れないバンドの本質(のひとつ)だったのかもしれない。彼らとの出会いからちょうど2年後、新作のリリースの報とともに公開された“けむをまこう”。それにしても、このあまりにも厭世的なぬるま湯グルーヴは一体なんなのだろう……。ドリーミーなダブの靄の向こうで彼らはむにゃむにゃと主張している。「煙の中では僕らは平等/ただのものでいるだけ」。

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    煙の中で心を消してただひたすらに踊り続けることを提唱する本日休演と打って変わって、柴田聡子はため息とともに「わたし」の身体を捨て去ることを歌っている。どこに転がっていくのかまったく予想が出来ない、言葉から次の言葉が生まれる即興詩のようなリリックには、聞くたびに困惑させられたり笑わされたりする。「肉となるための今日、血となるための昨日/骨となるための今日、すみれの花/すみれの花が、すみれの花が」。「目にみえるものすべてサファイア、ルビー/さんご・ダイヤモンド・パール・プラチナ」。誤解を恐れずに言ってしまえば、こんな歌は女性にしか書けないだろう。一体これは何についての歌なのだろう? 死について? 生について? それとも……? 幽体離脱したかのような「身体ここにあらず」なバンド・サウンドを聞かせる山本精一のプロダクションとも見事なマリアージュを見せている。

  • 2007年の1stアルバムから数えると、8年間で3作しかアルバムをリリースしていないツチヤニボンドの新作LP『3』から。ツチヤニボンドのディスコグラフィにおいてもっともトラックに統一感のない雑多な『3』だが、高野山なのか八王子の山なのか、とにかく音と音の間に山奥クラブな幽玄さを湛えた音像がアルバム全体の印象を決定づけている。アーバンでもサバーバンでもない、人里離れたとろけるメロウネス。カンの『エーゲ・バミヤージ』や『ゼロ・セット』で踊れるのと同じようにツチヤニボンドの“ヘッドフォン ディスコ”は踊れる。

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    ついにはじけたネオン・インディアン。新作『ベガ国際夜学校(VEGA INTL. Night School)』はオタクが機材を集めてつくりあげた、密室バレアリック感が充満している空想のナイト・クラブ(なんて書いたら怒られそうだけど、あくまでもイメージです)。まさに“ヘッドフォン ディスコ”。『サイキック・キャズムス』の靄と『エラ・エクストラーニャ』のシューゲイザーじみた霞のその先で、アラン・パロモが見つけたダンス。踊れないだなんて言わせない。ベッドルームでつくられた音楽だけに宿る身体性というのもあるのだ。R.I.P. チルウェイヴ。

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    オンライン・アンダーグラウンドの航海士だったハイハイくんことLil $ega。いつしかDJWWWWを名乗り、いくつもの変名で音楽活動を始めていた。やがていつの間にかオンライン・アンダーグラウンドの潮流をつくるアーティストになっていた彼の、集大成的なアルバムから。一歩間違えればインターネット・トラッシュな、あまりにも暴力的でシニックな1分前後のサウンド・コラージュの数々に眩暈を覚える。サイファイな未来として存在しえたかもしれない、空想の2015年のサウンドトラック。限定50枚のCDは買い逃しました。

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