SIGN OF THE DAY

10分で即決!たちまち行きたくなる!
〈ホステス・クラブ・ウィークエンダー〉
至福の二日間の全貌を一挙解説!part.1
by YOSHIHARU KOBAYASHI February 05, 2014
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〈ホステス・クラブ・ウィークエンダー〉<br />
至福の二日間の全貌を一挙解説!part.1

もはや細かい説明は必要ないでしょう。都内近郊在住者の間ではすっかり定着した「インディ・ミュージックのミニ祭典」こと〈ホステス・クラブ・ウィークエンダー〉。2014年一回目の開催まで、あと二週間弱!もうタイムテーブルも発表済みで、当日の準備はばっちりですか?え、まだチケットを買ってない?いやいや、でもそんなこと言っている間に、15日(土)の一日券はソールドアウトですよ?! もう迷っている時間はないんです。「でもヘッドライナーがモグワイとナショナルって、ちょっと地味だし、決め手に欠けるんだよなー」と思っているあなた。それは大きな勘違い。このヘッドライナーでこの会場だからこそ、行っておくべきなのです。もちろん、ヘッドライナー以外のラインナップも大充実。なので、手っ取り早く教えましょう。1ポストにつき、10分もあれば読めるはず。今回の〈ホステス・クラブ・ウィークエンダー〉の見どころを、一日ずつ、タイムテーブル順にサクッとご紹介!


▶▶▶13:40~14:15 ERRORS
15日(土)のラインナップに何かしらのテーマを見出すならば、そのひとつは「グラスゴーのポスト・ロック・コネクション」でしょうか。その中心に鎮座するモグワイは言わずもがな、チャーチズのイアンは元エアーエオグラム(ローレンも昔はポスト・ロックをやっていたそう)。そして、デビュー当初からモグワイの寵愛を受け、〈ロック・アクション〉に所属しているエラーズは、彼らの弟分的な存在と言っていいはず。好きな人にはたまらない取り合わせでしょう。さて、ポスト・ロックの美学をエレクトロニック・サウンドに落とし込んだようなサウンドを軸とするエラーズですが、やはり押さえておきたいのは、今のところ最新フル・アルバムであり、「歌」を大々的に導入した2012年作の『ハヴ・サム・フェイス・イン・マジック』。当時聴いていたワールド・ミュージックに影響を受けたということで中東風のメロディが強烈ですが、同作からカットされた“プレジャー・プレイシズ”はPVもインパクト抜群です。

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いや、これは相当にヒプノティック。ゆったりとした時間が流れる土曜の昼下がりに、いきなり悪酔いしそうなほどのトリップ体験をさせてくれるでしょう。でも、ほんとは深夜に聴いたらヤバそう。一番手に出るのがもったいない!


▶▶▶14:40~15:25 ASGEIR
「アウスゲイルって誰?」っていう人も、まだまだ多いのでは?それもそのはず。彼の世界デビュー作『イン・ザ・サイレンス』は、1月末にリリースされたばかり。とは言え、とても21才とは思えない頭皮が哀愁を漂わせている彼、実は地元アイスランドでは凄いことになっているんです。なにしろ、2012年に発表された『イン・ザ・サイレンス』のアイスランド語版は、国内アーティストとしては史上最速で「最も売れたデビュー・アルバム」に上り詰め、全人口の10人に一人が持っているという状況。地元では乗りに乗っているライジング・スターというわけです。小さな(国土の)音楽大国アイスランドと言えば、ビョークやシガー・ロス、ムームあたりが即座に思い浮びますが、透明感のある歌声とオーガニックでフォーキーでピュアなサウンドがトレードマークのアウスゲイルは、シガー・ロスとボン・イヴェールの間といったところ。アイスランドの神秘的な光景をバックに繊細なサウンドが響き渡る下のPVを見てもらえば、きっと納得してもらえるはず。

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ひんやりとしていて、透き通ったアイスランドの空気をまとった彼の音楽は、冬の真っ只中の2月に、少し肩をすぼめながら聴くのにはぴったりだと思います。


▶▶▶15:50~16:50 DAUGHTER
アウスゲイルでしっとりとした時間を味わったら、その余韻を残しつつ、後半二組に向けて徐々に気分を盛り上げていく――そんな全体の橋渡し的時間に最適なのが、ドーターのライヴということでしょう。ウォーペイントやエックスエックスと同じ時代の空気を吸い込んでいるようなメランコリーを滲ませ、いかにも〈4AD〉らしい幽玄とした雰囲気を漂わせているロンドンの三人組。基本的には密室的で穏やかなサウンドですが、ライヴだとよりドラマティックでエモーショナルな印象。昨年の〈フジロック〉でのステージは見逃していますが、このシドニーでのライヴ映像を見る限りは、静かな高揚感が胸に去来する、息を飲むようなライヴになりそうです。

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▶▶▶17:20~18:20 CHVRCHES
決して知名度が高くなくても、音楽的に充実したラインナップが一日目に揃っているのはわかる。でも全体的に渋いし、ちょっと取っつきづらいかも――そんな不安を抱えているあなたには、チャーチズがいるから大丈夫!実際、「静謐なサウンドと美しき轟音の対比」を基調とする出演者が揃ったなか、チャーチズの煌びやかなエレクトロ・ポップは、一段と眩しく光っています。ローレンのフロントウーマンとしての華やかな存在感も抜群。圧倒的。やっぱりチャーチズみたいにポップでアクセシブルなアクトは、絶対一組くらいは必要でしょう。ちょっと映像が暗いけど、このロンドンのヴィレッジ・アンダーグラウンドでのライヴ動画を見ても、彼らの華やかさは一目瞭然。マルチカラーの輝きが感じられます。

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今回の彼らのポイントを挙げるとすれば、デビュー・アルバムで全英9位、全米12位(!)のヒットを飛ばし、〈サマーソニック2013〉での初来日時よりワンランクもツーランクも上のステージに上り詰めていることでしょうか。それがどういった形でライヴに反映されているのか、はたまた、そんなの関係なく相変わらずなのか、注目です。


▶▶▶19:05~20:35MOGWAI
会場がガーデンホールからスタジオコーストに移ってアクセス悪くなったなー、と嘆いている人もいるかもしれません。まあ、自分なんですが。もちろんアクセスや会場の雰囲気は大事。でも、一番大切なのは、やっぱり「音」でしょう。ガーデンホールの音もOKでしたが、38基からなる宙吊りサウンドシステム「オクタゴン」のド迫力音響が味わえるというのは、スタジオコーストの強み。特にモグワイみたいな轟音バンドの場合、その違いは歴然とするはず。もっとも、スタジオコーストはモグワイにとってホームみたいなものなので、熱心なファンにとっては「いつものライヴ」でしょう。でも、初めてモグワイを見る若い世代も多いだろう今回、ベストなシチュエーションで彼らのライヴが繰り広げられるというのは、やっぱり嬉しいもの。だから今回初めて観る人は、初期からの定番ライヴ・レパートリー、“ニュー・パス・トゥ・ヘリコン Pt.1”のエクスタティックな爆音が、あの真っ赤なスピーカーから地鳴りのようなサウンドで再現されることを想像してみてください――打ち震えますよ!

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きっと彼らのライヴは、ヘッドライナーにふさわしい圧巻のカタルシスをもたらしてくれるはず。明日もあるし、チャーチズが終わったら帰ろう、なんて考えていた今どきのインディっ子は考え直すべし。一日目はここがハイライト!あ、ちなみに上の動画、〈BBC〉のプレイヤーの問題で、映像部分がやたらと小さくなってしまいます。なので、見るときはぜひ全画面表示で!


というわけで、一日目はこれで終了です。コンパクトながらも的確でハズさない、いつもの〈ホステス・クラブ・ウィークエンダー〉らしさが出ているラインナップだと思います。でも、この日の一日券は既にソールドアウト。行きたければ、二日通し券を手に入れるしかないんです。これからチケットを買うのならば、二日連続での参加は必須。というわけで、二日目の見どころをまとめたパート2へどうぞ!



「10分で即決!たちまち行きたくなる!〈ホステス・クラブ・ウィークエンダー〉、至福の二日間の全貌を一挙解説!part.2」はこちら。

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