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  • Acid Reflux (binaural audio version optimized for headphones) Rone by MASAAKI KOBAYASHI May 29, 2015 1
  • Le Fantôme Monogrenade by MASAAKI KOBAYASHI May 29, 2015 2
  • P's & Q's Mick Jenkins by MASAAKI KOBAYASHI May 29, 2015 3
  • Johnny Delusional FFS by MASAAKI KOBAYASHI May 29, 2015 4
  • Señorita Vince Staples by MASAAKI KOBAYASHI May 29, 2015 5
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    映画『エンター・ザ・ボイド』のおかげで、ドラッグによる酩酊状態を描くのに、歌舞伎町界隈が欠かせない存在になっているのはエイサップ・ロッキーの“LSD”のMV、そして、このフランスのローンのMVを見ればすぐにわかる。ただし、このMVでは、2015年らしい捻りが効いていて、コンビニ弁当の、にぎり寿司のマグロが放射性物質に汚染されているため、主人公は幻覚を見てしまうのだ。そこから先の映像の中では、幻覚状態なら、いかにもこう見えるであろうというイメージをもとに作り上げた場面よりも、空を見上げた時に目に入ってゆく実在の巨大看板や、本来はカワイイとされる造形物のもたらす不気味さが目をひく。そして、こうした状態のまま、新宿ゴールデン街を彷徨う主人公の耳に(この曲にフィーチャーされた)近藤等則の吹くトランペットが耳に入ってくる頃には、新たな覚醒状態に導かれてゆく。楽曲もMVも近藤等則リスペクトであることは間違いないはずだが、主人公はセブンイレブンの制服を着たままどこに行ってしまったのだろうか。

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    【注:先端恐怖症の方は絶対に見ないでください】一方、カナダの四人組(うち一人は女性でチェロ担当)、モノグルナードによるこの曲のMVで、瞳から注入される液状ドラッグは、哀しみを募らせるばかりだ。個人的経験では、夢に出てくる死者というものは、こちらが手を触れたり、話しかけても、そこにいるのに、微塵も動かない。まさに、ここに登場する女性と同じだ。この曲のタイトルには、幻影、亡霊、幽霊といった意味がある。自分のもとを去ってしまった恋人もまた、死者と同じように、幻影や亡霊のようにしか自分の目の前に現れないのかもしれない。

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    曲名を踏まえて、よーく聴いてみると、この曲では全てのラインに、PあるいはQで始まる単語あるいは、その両方が含まれている、凝りに凝った作りになっている。こうした工夫は、ナズがアルバム収録曲で毎回のように行なってきたり、それに追随してジェイZなども時おり披露してきた高等テクニックだ。2014年のミックステープ『ウォーター』で一躍注目されたミック・ジェンキンスが、今後リリース予定の10曲入りEP『Wave[s]』の先行曲での、こうしたチャレンジは心強いし、EPにも期待が持てる。また、MVの(撮影)アイデアが、スパイク・ジョーンズの代表作の一つであるファーサイドの“ドロップ”と同じなのも(撮影位置は全く違う)、ヒップホップのMVで高等テクニックを使った作品としてあまりにも有名だからだろう。

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    テクニックと言えば、フランツ・ファーディナンド+スパークス=FFSのこのMV。歌詞に忠実な設定の映像から始まるとはいえ、主人公、妄想ジョニーの妄想の中身を描くわけではない。ここでは、まるで、ゾエトロープ(回転のぞき絵)の装置の真ん中に入れられた状態で、目の前で連続写真が動いてゆくのを追いかけるかのように、彼ら(=ジョニー)とその妄想の対象(=女性)の所作を強制的に見せられることになり、見る側は妄想とは別の次元に追いやられてしまう。そんな目まぐるしい映像の中で、スパークスの1974年のアルバム『プロパガンダ』のアートワークへの目配せと思われる格好が出てくることに気づくかもしれない。

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    その結末から、このMVを、裕福な連中は、安全地帯からフッドの殺し合いを眺めているだけという社会批判として受け取ることはできる。VSという文字が大きく刻まれた本を掲げながら「9mm my brother my keeper……」と呪文のようなライム(実はフューチャーの曲からサンプル)を唱える刺青男に付き従う人々が次々にストリートに倒されてゆく。身を助けるのも、滅ぼすのも銃という教えは、いかにもLAのストリート・ギャング二大派閥に一つ、クリップスに属するヴィンス・ステイプルズらしい、が……。例えば、ケンドリック・ラマーは、自分とフッドとの距離に、頭を悩ませているが、ヴィンスの場合は、昔も今もフッドにいることによる苦悩を作品に刻み込んでいる。一つ前に発表された“スクリーン・ドア”のMVでも、地元のフッドで彼が行く先々ではどこでもドアのような扉が出現していたが、ここでも、彼だけは自由に動いている。ただし、彼の他に生き残っているのは、諸悪の根源と思しき大きな黒い穴の開いたコートを着た男と半裸のような女性たち、そして、銃弾の化身である長身の女性(実はレーベル・メイトでスウェーデン出身のR&Bシンガー、スノー・アレグラ)=Señoritaだけだ。

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