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  • Alexandra Hamilton Leithauther by YUYA SHIMIZU March 24, 2014 1
  • Sing To Me Walter Martin feat. Karen O by YUYA SHIMIZU March 24, 2014 2
  • Latin American Ficciones Peter Matthew Bauer by YUYA SHIMIZU March 24, 2014 3
  • For Energy Infinite Mazarin by YUYA SHIMIZU March 24, 2014 4
  • Elevation Light Heat by YUYA SHIMIZU March 24, 2014 5
  • 昨年の12月をもって、14年間に渡る活動に終止符を打ったニューヨークのロック・バンド、ウォークメン。現在はメンバー5人中3人がソロ活動を始めているが、まず口火を切ったのがヴォーカルのハミルトン・リーサウザー。5月6日にリリースされるアルバム『ブラック・アワーズ』にはダーティ・プロジェクターズのアンバー・コフマン、フリート・フォクシーズのモーガン・ヘンダーソン、シンズのメンバーでもあるリチャード・スウィフトらが参加しているそうだが、先行シングルとなる“アレクサンドラ”はヴァンパイア・ウィークエンドのロスタム・バトマングリのプロデュースによるもので、ビデオ・クリップでもロスタムがベースとハープを演奏しているのが確認できる。パーティーの始まりを告げるにはもってこいの賑やかな1曲で、アルバムにも期待できそうだ。

  • ハミルトンの翌週、5月13日にリリースされるのが、バンドの鍵盤奏者だったウォルター・マーティンの『ウィ・アー・オール・ヤング・トゥゲザー』。本作は彼が父親になったことをきっかけに制作されたもので、先立って公開された“シング・トゥ・ミー”では、スパイク・ジョーンズ監督の映画『かいじゅうたちのいるところ』や『her/世界でひとつの彼女』ですっかり「うたのおねえさん」と化しているヤー・ヤー・ヤーズのカレン・Oとのデュエットを披露。ビートルズでいうリンゴ・スターのソロ・アルバムのようなノヴェルティ感覚溢れる作品だが、そういえばウォークメンは、そのリンゴの友人でもあるニルソンの『プッシーキャッツ』の全曲カヴァー・アルバムなんてのをリリースしていたこともあった。

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    ウォークメンのメンバーによる一連のソロ活動の最後を飾るのが、6月24日に〈メキシカン・サマー〉からリリースされる、ベースのピーター・マシュー・バウワーの『リベレーション!』。フィラデルフィアのギター・ロック・バンド、マザリンのメンバーだったクエンティン・ストルツファスと一緒にレコーディングされたという本作は、ヒンドゥー教徒として育てられた彼の自伝的な内容になっているそうで、シヴァ神やリチャード・ドーキンス、サイエントロジー(!)について歌った問題作になっているようだ。先行シングルとなるこの曲は、アルゼンチンの作家ホルヘ・ルイス・ボルヘスの『伝奇集』をモチーフにしたと思しきポスト・パンク風の佳曲で、ウォークメンのファンにとっては、もっとも取っ付きやすいサウンドになっている。

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    といった具合にそれぞれがユニークな個性を持つウォークメンのメンバーだが、意外にも前身のジョナサン・ファイアーイーター時代から、自身のバンド以外の作品に参加することは稀だった。数少ない例外と言えるのがこのマザリンで、ウォルター・マーティンが参加した05年の3rdアルバム『ウィ・アー・オールレディ・ゼア』収録の“アナザー・ワン・ゴーズ・バイ”は、のちにウォークメンによってカヴァーされている。カート・ヴァイルやザ・ウォー・オン・ドラッグス作品で知られるブライアン・マクティアーがプロデュースを手掛け、マット・ポンド・PAやリリーズといったフィラデルフィア周辺バンドのメンバーも参加した力作で、“フォー・エナジー・インフィナイト”は日本でもプーマのCMに使われて話題になったが、皮肉にもその時バンドは既に解散していた。

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    そのマザリンのメンバーだったクエンティン・ストルツファス(元アズサ・プレーン)が新たにスタートしたプロジェクトが、このライト・ヒート。昨年〈ドミノ〉傘下の〈リボン・ミュージック〉からひっそりとリリースされていた1stアルバムには、なんとヴォーカルのハミルトンを除くウォークメンのメンバー全員が参加しており、バンド名の由来になったであろうヴェルヴェット・アンダーグラウンドを思わせる、サイケデリックなギター・ロックが展開されている。ウォークメンがラスト・ライヴを行った土地でもあるフィラデルフィアと、ニューヨークを繋ぐミッシング・リンクのような作品なのだが、注目してほしいのはこのビデオ。なんとギターを弾いているのは、あのフリート・フォクシーズ唯一の童顔イケメン、スカイラー・シェルセットなのだ。本体の休止状態に業を煮やしたのか、ついに動き出した(?)彼の今後にも注目しよう。

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