tofubeats“水星”に参加していたことでもお馴染みのオノマトペ大臣、スカートとしての活動で知られる澤部渡、三毛猫ホームレスの片割れでトラックメイカーのmochilon、グラフィック・デザイナーの森敬太、マンガ家の西村ツチカと金子朝一、プログラマーの玉木大地、そしてコミックナタリー編集長でベーシストの唐木元……と、近年の日本のインディ・シーンを追いかけている人にはたまらない豪華でにぎやかで多彩な顔触れが揃った話題の8人組、トーベヤンソン・ニューヨークが1stシングル『ロシアン・ブルー』をリリースします。
このバンドは、「2番目に得意なこと」をやるのがコンセプト。そのため、普段はギター兼ヴォーカルの澤部がドラム、mochilonがベース、唐木がピアノを担当するなど、ちょっと変わった編成です。でも、それぞれが「本業」から離れることで、肩の力を抜いてやれるところもあるのでしょう。放課後に仲間で集まって演奏しているような楽しさのあるサウンドが、彼らの大きな魅力のひとつになっています。
このシングルは3曲入りで、どれも瑞々しくて爽やかなポップ・チューン。グッド・メロディ揃いですが、本業はマンガ家の西村ツチカが作曲にクレジットされているのは、ちょっとした驚きかもしれません。ちなみに3曲目の“BIG SHOUT IT OUT (feat. tofubeats)”は、もともとtofubeats feat. Onomatope Daijin名義で2010年にリリースされていたエレクトロ・ヒップ・ハウスの名曲なのですが、ここではTJNYらしいアーバン・ポップに調理されています。
『ロシアン・ブルー』は11月9日にリリース。待ちきれないという人は、今年6月に開催された下北沢インディーファンクラブ2013でのライヴ映像も公開されているのでチェックしてみては?