ある特定の時代やムーヴメントのアイコンというイメージがあまりにも強く貼りついてしまったが故に、その呪縛に足を絡め取られるアーティストは後を絶たない。言うまでもなく、クラクソンズもそのうちの一組。まあ、平たく言えば、もうクラクソンズなんて終わってるでしょ――と思われているということだ。けど、それも仕方ない。確かに彼らの2nd『サーフィング・ザ・ヴォイド』は振るわなかった。胸躍るアイデアとコンセプトの塊だった『近未来の神話』の後に、次の一手が見つけられず、明らかに空回りしている作品だった。
が、4年ぶりの新作『ラヴ・フリークエンシー』は、そんな自分達の現状を打破しようという強い意志を感じさせる。もう一度世間を見返してやろうという思いがギラギラと燃えている。ほんとかよ?と疑うのならば、『ガーディアン』で始まったアルバムの全曲試聴で聴いてみてほしい。間違いなく、これは野心作。もしかすると、もしかするのか?いや、しないのか?
海外では6月16日にリリースされる『ラヴ・フリークエンシー』、今のところ日本盤の予定はない(!)みたいだが、早ければ翌日あたりから輸入盤が入ってくるはず。2ndよりも売れる見込みがありそうなのに、日本盤が出ないとかマジかよ!――なんて、ここで悪態ついてもしょうがないので、よかったら左上のリンクか下のウィジェットから輸入盤を買ってください。最後に、おまけで新作からのリード・トラック2曲のMVを貼っておくので、そちらも併せてどうぞ。
*追記:ソニーより日本盤が6月25日にリリースされるそうです。
Klaxons - Love Frequency: exclusive album stream
Jamie Reynolds, James Righton and Simon Taylor-Davis return with their third album, a collection of songs that are more openly emotional and personal than before, according to the group's frontman. Let us know what you think!