>>>シーズン4は初の有観客&配信イベント開催!
お待たせしました。2021年12月でのフェーズ1完結、そしてそこから一ヶ月強の充電期間を経て、〈the sign podcast〉のフェーズ2がスタートです。フェーズ2の第一弾であるシーズン4は、毎週水曜21時配信。1月末から3月にかけて週1本~2本のペースでお送りしていきます。
シーズン4での新たな試みとしてまずお伝えしたいのが、2022年2月12日(土)にNaked Loft Yokohamaにて開催される初の有観客&配信イベント〈第一回株主総会 5 HOURS〉です。
*こちらのイベントは4月3日(日)に延期になりました。
こちらは会場観覧チケットに続き、配信チケットも発売開始しました。会場にお越しいただくのもよし、配信をリアルタイムでお楽しみいただくのもよし、アーカイヴで楽しんでいただくのもよしですが、アーカイヴ期間は一週間と限られていますので、お見逃しのないよう。
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豪華2本立て! the sign podcast主催イベント「第一回株主総会 5 HOURS」
「TikTok、YouTube、ポッドキャストーー今、批評の現場はどこにあるのか?」
タイトルにある通り、このイベントは計5時間という大ボリューム。パート1とパート2の二部構成で、15:00~17:30のパート1にはさやわかさんと柳樂光隆さん、18:00~20:30のパート2には宇野維正さんと速水健朗さんをゲストに迎えてお送りします。ホストの田中は5時間通しでの出演です。
トークのテーマとゲストの人選についても簡単にご説明します。
次々と新たなソーシャル・メディアやプラットフォームが乱立し、その覇権争いが激化している昨今は、メディアと批評家とオーディエンスの関係の再定義が進んでいます。そのような状況下において、メディアや批評家はどのようにオーディエンスとの関係を結び直していくべきなのか? どうやってオーディエンスとのコミュニケーションの言語を作り直していけばいいのか? というのがザックリとしたテーマです。
勘のいい方であればもうお気づきかもしれません。これはメディアとオーディエンスの間での新たなエコシステムの在り方を模索したいという〈the sign podcast〉の理念と通底したテーマでもあります。タイトルにTikTokやYouTubeが入っているのは、ユーチューバーやTikTok書評家などが現実的に強い影響力を持つ状況を見て見ぬふりしてこの問題について考えられないよね、という意識の表れです。
今回迎える4人のゲストは、それぞれ立場からそれぞれの問題意識でこうした問題と向き合っている方々です。宇野さんは常に文化と産業構造の切っても切り離せない関係を意識しながら活動されており、速水さんは原稿執筆のみならずラジオ、そして最近では『すべてのニュースは賞味期限切れである』をポッドキャスト番組としてスタートさせたりと活動の場を広げています。さやわかさんは放送プラットフォームの〈シラス〉で自身のチャンネル『さやわかのカルチャーお白洲』を持ちつつ、アニメ作品の脚本も手掛けるなど幅広く活動。柳樂さんは『Jazz The New Chapter』を母体に、自らFMラジオ局で枠を買ってジャズの番組『世界はジャズを求めてる』をやっていたり、課金コンテンツも含めたnoteでの発信も積極的に行っています。田中も含めた5者5様のアングルが時に混ざり合い、時にぶつかり合うことから見えてくる未来へのヒントがきっとあることでしょう。
そして、このイベントにはもうひとつのポイントがあります。番組ローンチ時の記事でも書いたように、〈the sign podcast〉ではオーディエンスからドネーションという形でいただいた資金をコラボレーターたちに然るべき形で再分配したい――そんな風に考えています。
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完全DIYによるポッドキャスト番組
〈the sign podcast〉を始めます。新たな
試みにあたって、サポートのお願いです
宇野さんとさやわかさんには2021年後半からこのイベントについて相談をして、一緒に出演するゲストの選定を含めて意見を伺ったりしてきました。この2人には配信チケットや会場観覧チケットの売り上げに応じて、パーセンテージでギャラをお支払いします。つまり、チケットが売れれば売れるほど2人のギャラも上がるということです。速水さんと柳樂さんはイベントの型が決まった段階で出演をオファーさせていただいたため、ギャラは固定額でのお支払いとなります。主催者と出演者で平等に利益を分配したい、更にはイベントへの関わり方の濃淡によってお支払いの方法を変えてみてもいいのではないか?――このイベントはそんな発想のひとつのテストケースでもあるのです。
これまで〈the sign podcast〉はSpotifyにアクセスすれば誰でも無料で聴くことができ、オーディエンスにはそれぞれの満足度に応じてドネーションをするか否か、あるいは幾らのドネーションをするかを決めてもらっていました。そのオープンな形は今後も継続しつつ、こういった有料イベントでは「オープンでフェアな利益の再分配」といったテーマをより深めていきたいと思います。これもひとつの実験です。是非イベント自体を〈the sign podcast〉というプロジェクトに対するドネーションの機会だと捉え、面白そうだと思ったらチケットを購入していただけると幸いです。
配信チケットは現在発売中。配信終了後から2022年4月10日(日)23:59までアーカイヴでの視聴も可能です。リアルタイムでの参加が難しい方は是非アーカイヴでご覧ください。
会場観覧は30人限定。通常時の約半分のチケット数となります。とは言え、今は一週間~二週間先の状況がどうなるか、誰にも予測がつきません。決して無理はなさらないでください。我々も会場と相談しつつ、状況の推移を見ながら判断していきます。
>>>「食」をテーマにした新シリーズもスタート
それでは、イベント以外のシーズン4の内容も簡単にご紹介しましょう。既に聴いている方も多いと思いますが、シーズン4の一発目として、2022年最初のビッグ・リリースであるザ・ウィークエンド『ドーン・FM』をモチーフにしたエピソードが配信中です。
ゲストは、『アフター・アワーズ』から歌詞対訳も担当している池城美菜子さんと、ザ・ウィークエンドについて語る姿自体が新鮮なさやわかさんの2人。これを聴けば、ジム・キャリーがホストを務めるラジオ仕立ての煉獄についてのアルバム――という何とも奇妙な作品についての理解が深まること間違いなしです。〈サイン・マガジン〉の方でも『ドーンFM』の合評を近日掲載しますので、併せてご覧ください。
また、シーズン4ではゲーム回、新世紀のインエイライサン、占星術回といったお馴染みの人気シリーズに加え、「食」をテーマにした新シリーズも始まります。シリーズ全体のナビゲーター役を兼ねるメイン・ゲストは、フード・カルチャー誌『RiCE』編集長の稲田浩さん。第一回は『RiCE』とも関わりが深い元Salmon&Trout/現Chompooの料理家・森枝幹さん、カレー愛を綴るエッセイ集『村田倫子のカレーびいき』も出版しているタレント/ファッション・ブランド・ディレクターの村田倫子さんとお届けします。お楽しみに。
>>>今後のイベントやマーチ情報のお知らせ
今後の予定についても、現時点で書ける範囲でお伝えしておきます。
まず〈第一回株主総会 5 HOURS〉とは違う形式のイベントも、可能ならシーズン4のうちにやりたいと考えています。こちらは都内での開催。限定20名程度で、基本的にはチャージ・フリー。ここ数年、何百本もの戦前から60年代後半にかけての日本映画を見続けてきた田中が、オーディエンスの皆さんと一緒に映画の断片を観ながら、その面白さのポイントを解説、そのまま番組の収録になだれ込んでしまおう、という趣旨のイベントです。2月後半から3月にかけての開催に向けて、鋭意準備中です。
マーチに関しては、今後しばらくは〈DIGAWEL〉が2015年に製作した〈スヌーザー〉のスウェットやTシャツなど、貴重なデッドストックの放出が続きます。第一弾として販売開始したのは、創刊号である1997年6月号から2001年10月号まで『スヌーザー』で使われていたロゴをフロントの胸元に配置したスウェット2色。新品未使用で手に入る最後のチャンスなので、お見逃しなく。
SNOOZERロゴ・スウェット(紺)購入リンク
フェーズ2の段階では何とかそれぞれの自宅からの収録も可能になるような機材購入や体制作りのための資金集めをしたいと思っています。引き続き是非サポートよろしくお願いします。
そして、おそらく3月末には延期に延期を重ねていたあのマーチも遂に受注が始められそうです。サンプルの写真を見ましたが、デザイナーのこだわりが詰まった最高にかっこいい仕上がり。こちらは超限定枚数で、〈The Sign Market〉での受注受付も短期間の予定。その分お値段も張りますが、何としても手に入れたいという方は今からお金をセーヴし、大いに期待しつつお待ちください。