何の因果か、近年この企画への寄稿が最も何の配慮も遠慮もせずにテキストを書くことができる場になっているので今回もアクセルベタ踏みで。小山田圭吾キャンセル騒動が思わぬかたちで飛び火して、元ロッキング・オンのヤツがやったインタビューはこのタイミングで出したくないとかなんとかで原稿のお蔵入りを食らい、おいおいマジかと地図でスタジオ◯◯の場所を調べたりしていた2021年。キャンセル・カルチャー許すまじとか言いながら山崎洋一郎氏のキャンセルにせっせと薪をくべている連中とか、その後の成り行きも呆れることばかり。この世界でキャンセルをしていいのはキャンセルを扇動した連中だけというのが自分の考えなのだが、そういう連中に限ってキャンセルされる以前に社会的にまともなコントラクトすら交わしてなかったりする。いい歳こいて気楽でいいよな。というわけで、そういう社会的な環境も影響しているのか、25年間きっちりメイク・マネーだけはしてきて(セルフボーストと謙遜を同時にしてみた)キャリアのフェーズが移行したからなのか、シュアショットしか打てなくなってしまった状況(このテキストだってシュアショットのつもりだ)に息苦しさを覚えるようにもなっていた。でも、ようやくちょっとずつ空気が澄んできたような気もする2022年。どうかお手柔らかに。Easy on me。
〈サイン・マガジン〉のライター陣が選ぶ、
2021年のベスト・アルバム、ソング
&映画/ドラマ5選 by 辰巳JUNK
「〈サイン・マガジン〉のライター陣が選ぶ、
2021年の年間ベスト・アルバム、
ソング、ムーヴィ/TVシリーズ5選」
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2021年
年間ベスト・アルバム 50