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  • Golden Boy Elf Kid by KENTA TERUNUMA January 15, 2016 1
  • Real Friends Kanye West by KENTA TERUNUMA January 15, 2016 2
  • Morning Room (With 1 sleeping person) Händer som Vårdar by KENTA TERUNUMA January 15, 2016 3
  • Scarlett Rooms Mats Erlandsson by KENTA TERUNUMA January 15, 2016 4
  • Stardom Lust For Youth by KENTA TERUNUMA January 15, 2016 5
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    フューチャー・ブラウンの高尚っぽい感じが鼻についた、いじめっ子&ヤンキー気質のインディ・ファンのみなさん、南ロンドンのグライムMC、エルフ・キッドのソロ・デビュー曲が最高です。SoundCloud上で発表されていたジェイミーxx“ゴッシュ”ネタの“オー・ゴッシュ”で見せたキレのあるMCはさらに研ぎ澄まされ、サンプリング一発(エイメリー“ワン・シング”ネタ!)のロウなトラックとともに加速し、さながらグライム版“アップタウン・ファンク”とも言いたくなるDJ大喜びなキラー・トラックに。これはゼイン・ロウやアニー・マックがヘヴィ・プレイしたくなるのも納得の仕上がりで、MVもバッチリ。2015年はストームジーやスケプタなどを筆頭にグライムが再びポップ・ミュージックの前線に躍り出る潮流が見られたが、2016年はディジー・ラスカル以来のブレイクスルーが期待出来るか?

  • 2016年2月に最新作『スウィッシュ』のリリースが決定。つねに話題に事欠かなかったカニエだけに、前作『イーザス』からの3年は退屈させられることもなかったが、やはり正規のアルバム・リリースとなるとこちらも姿勢を正さずにいられない。なんでもアルバム・リリースまでの毎週金曜に「G.O.O.D. Fridays」と題し新曲を発表するとのことで、この“リアル・フレンズ”もその一環で発表された新曲なのだが、これがアルバム収録曲かどうかでも議論を呼んでいるらしい。シンプルなサンプルながら、チルウェイヴや『93 ティル・インフィニティ』、90年代のジャパニーズ・ヒップホップ、アンビエントなど、さまざまな音楽的タームが浮かぶメランコリックでバレアリックなトラック、そしてシンプルなラップ&メロディ。たしかにアルバムに収録するには単純すぎるかもしれない。だが、2015年1月1日にリリースされたポール・マッカートニーとの共作“オンリー・ワン”、シーアとの共作“リーパー”など、今のカニエはよりタイムレスな方向へ向かっているようにも思え、この方向性がアルバムにフィーチャーされてもおかしくはないだろう。そう、カニエは、スティーヴィー・ワンダーではなく、デヴィッド・ボウイやジョン・レノンになりたいのかもしれない。

  • デヴィッド・ボウイ『★』のインスピレーション源として挙げられたのが、デス・グリップスとボーズ・オブ・カナダだということをご存知の読者は少なくないだろうが、デス・グリップスが「生」、ボーズ・オブ・カナダが「死」の象徴であり、両者に共通するのは「フィーリング」だと考えるのは、妄想が過ぎるだろうか? かつてボーズ・オブ・カナダは、作曲やプログラミングよりもテープの減衰などによる音の質感の表現に制作時間の多くを費やすと話していたが、今となってはそれはキャンバスに生々しい筆跡(フィーリング)を残し、観客に同じように「跡」を残そうという作家の本能のなすことのようにも思えるのだ。〈ポッシュ・アイソレーション〉からカセットで200本限定リリースされる、このスウェーデンの作家Händer som Vårdarによるテープループを中心に作られた『インテリア』も、そうした「フィーリング」の存在を感じられる作品となるだろう。アルバム・タイトル、そして曲名が表しているように、収録曲はそれぞれ「家具」のために演奏され、そのすぐ隣の部屋にいる人間に捧げられているという。まるでエリック・サティによる室内楽『家具の音楽』のようなコンセプトだが、あなたはこのノスタルジックなループとノイズの「編集」をBGMに出来るだろうか?

  • そんなHänder som Vårdarとともに〈ポッシュ・アイソレーション〉2016年第一弾リリースとなったがのがこちら、スウェーデンはストックホルムのコンポーザー/ミュージシャンであるMats Erlandssonによるカセット2本組作品。実に〈ポッシュ・アイソレーション〉らしい荒涼とした世界観のノイズ/ドローンだが、緻密に構築されたテクスチャーや高貴さすら漂うハーモニーからは、ストックホルム音楽大学の修士であり、エレクトロニック・ミュージックのみならず室内楽の作曲なども行っているという高い音楽的素養が見え隠れする。まるで「こうやるんだよ」と数々の同業を炊きつけているようでもある。

  • さて、3曲めで紹介したHänder som Vårdarをリスペクトするアーティストとして挙げていたのが、ご存知ラスト・フォー・ユースの中心人物ハネスだ。そうしたアンダーグラウンドでハードコアな感性が根底にあるからこそ、ラスト・フォー・ユース、いやコペンハーゲン周辺の音楽はいくらポップになっても高潔さを失わないのだろう。2016年3月に〈セイクレッド・ボーンズ〉からのリリースが決定した最新作『コンパッション』からのオープニング・トラックであるこの“スターダム”は、前作『インターナショナル』のポップ路線を受け継ぎながらも、キャリア史上もっともスムースでエレガントな楽曲となっている。〈フェイダー〉に送られたというEメールによると、ここで描かれているのは、深夜のクラブで感じるつかの間の連帯と歓喜、そしてその儚さだという。まるでアルバムの最終曲となりそうな楽曲だが、これで幕を開ける新作はいったいどんな作品になるのだろうか。リスナーの期待を高める理想的なリード曲だ。

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