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  • The Kink Taggart & Rosewood by MASAAKI KOBAYASHI February 16, 2015 1
  • Unconditional Rebel siska by MASAAKI KOBAYASHI February 16, 2015 2
  • What Kind Of Man Florence + The Machine by MASAAKI KOBAYASHI February 16, 2015 3
  • JAY Z Goodbye Tomorrow by MASAAKI KOBAYASHI February 16, 2015 4
  • Every Breaking Wave - A Film by Aoife McArdle U2 by MASAAKI KOBAYASHI February 16, 2015 5
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    まずは、前回取りこぼしてしまったものから。 昨年の初秋から、パッと思いついたものだけでも、RHYMESTER“It's A New Day Piano session with SWING-O”、GAGLE“iPhone 6 空を飛ぶ”、そしてOK GO“I Won’t Let You Down”さらに、今年に入ってBAD HOP“Episode:1 B.H.G / YZERR & Tiji Jojo”、CAPSULE“Another World”に至るまで、ドローンを意識的に使ったミュージック・ヴィデオがコンスタントに作られている。そんな中、昨年の11月に発表された、このタガ―ト&ローズウッドの“ザ・キンク”(意味は、変態、捻じれ)はなかなか洒落が効いている。 日本公開も決まったドキュメンタリー映画『Citizenfour』では、スノーデン自身の口からドローンによる監視を超えた“攻撃”までもが暴露されるが、ここでドローンがとらえるのは、真昼間から人の目も気にせず野外で堂々と行われている“営み”の数々だ。これが全て演出されたものであれなんであれ、ドローンに撮影されている瞬間、被写体となった“営み”の最中にある人たちの頭の中には、監視あるいは盗撮がどうこうとか、プライヴァシーの侵害なんてことは微塵もないだろうし、それどころか、相手がドローンでもなんでも、自分たちを見てほしいという下心さえあるのかもしれない。なんという“捻じれ”だろう。 オートチューンも使うタガ―ト&ローズウッドの二人も、ライヴでは、首から下をすべて白でコーディネートするだけでは飽き足らず、頭部全体を真っ白な目の粗い網で覆ったまま歌う程度には“変態”ではある。

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    活人画というか、あの有名な、空中に飛びあがったダリ、宙に舞う三匹の猫、バケツから撒かれた水を同じ画面にとらえた一枚の写真「Dalí Atomicus」あたりを想起させるこのMVは、撮影時間そのものはたった5秒だったという。これはMVの歴史に残るような記録だが、要は時速50キロで走るクルマに載せたカメラ(4K解像度で1,000コマ/秒のハイスピード撮影が可能なファントム・フレックス4Kを使用)が5秒の間にとらえていた、沿道80メートルの間での出来事を、約3分半に引き伸ばして見せているということになる。しかも、単なる横移動だけにとどまらず、2分過ぎあたりから、キャメラを回転させて、元の位置にまで戻したように見せる、捻った構成にもなっている。

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    上の作品とは異なり、スローモーションではないものの、時間の引き伸ばし、と言えば、このMVもそれとは別の次元で巧妙だ。「ゆうべ寝言言ってたよ」「なんて言ってたの?」「様子を見てたら、なんか悲しそうだった」「なぜ起こしてくれなかったのよ」なんていう気持ちのすれ違いを匂わす車内での男女(女は勿論フローレンス)の会話で始まる。当然、彼女はどんな夢を見ていたのか、それは夢なのか願望なのか、気になってくる。それが、ここでは、映画『アダプテーション』(監督はスパイク・ジョーンズ)でクリス・クーパーの一行が遭遇するのと同じくらいトラウマとなりそうな、彼女が遭遇した(自動車どうしの)衝突事故の瞬間を引き伸ばし、その中に心も傷ついていた(男)女を閉じ込め、振付によって表現される。もっとも、この事故さえ、願望というよりは、別の何かの暗喩であるかもしれないし、夢の中の夢なのかもしれない。

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    キャッチーなフック(「Girls on the floor goin’ crazy / In a Mercedes, feelin’ like I’m Jay Z」)以上に、このMVのヴィジュアルのほうが、この曲のリプレイを強く促してやまないような気がする。ここには、ブラック・ソウルのディアスポラに関する学術論文(A Dissertation on the Diaspora of the Black Soul)という副題が付いているものの、堅苦しさはない。いきなり、偽ビヨンセらしき女性が引き寄せた?アフリカの太鼓から奴隷主、白人警官、催涙ガスを浴びせるSWATの一員が同じ画面に姿を現わし、NWAの“100 マイルス・アンド・ランニン”のMVの一場面から抜け出てきたかのような“逃げ続ける若い黒人”を、あたかもゲーム中のキャラのように動かし、「We were kings before they made us niggaz」なる一文が『エンター・ザ・ボイド』のタイトル・クレジット風に挿入され……と連鎖され、こうした異様に含みの多い映像(表現)が最後の最後まで続いてゆく。リリックにはジェイZのパンチラインを意識した部分が何か所もあるので“象徴としてのジェイZ”について考えざるをえなくなる曲だ。

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    この曲を含む最新作の強制ダウンロード作戦は、今やラップのリリックでもからかわれるほど不評だったが、このMVを観ている間だけは、そうしたネガティヴなイメージを忘れてしまうかもしれない。 幕開けと同時に、スティッフ・リトル・フィンガーズの“オルタナティヴ・アルスター”が鳴り出して、U2のMVなのに?と思っているうちに、主人公の少年の部屋には『オクトーバー』のポスターが貼ってある。設定は、80年代初頭の北アイルランドのとある町のようだ。騒乱やテロに見舞われる日常に芽生えたカトリックの男子とプロテスタントの女子の初恋、という、これまた大きな障壁に阻まれた二人のティーンエイジャーの純愛物語が、非常に的確な映像リズムで展開されてゆく。男連中の面構えの良さも手伝い、同胞愛の側面からのラヴ・ストーリーとしても機能している。この映像作品の終盤にはU2の“ザ・トラブルス”(“北アイルランド問題”の歪曲表現にあたる語)が聴こえてくるのだが、そのために冒頭に“オルタナティヴ・アルスター”を置いたのだろう。

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