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  • Mr. Music Peter Astor by YUYA SHIMIZU February 19, 2016 1
  • If I Could Be Your Hero Dot Wiggin Band by YUYA SHIMIZU February 19, 2016 2
  • Dedicated Mavis Staples by YUYA SHIMIZU February 19, 2016 3
  • Soul Got Out of the Box (Portugal. The Man remix) Yoko Ono by YUYA SHIMIZU February 19, 2016 4
  • Gradually Ben Watt by YUYA SHIMIZU February 19, 2016 5
  • ロックは若者の音楽だ──常々そう言い聞かされて育ってきました。しかし気がつけばロック・フェスの出演者も、観客も年寄りばかり。還暦を迎えたロックンロールは、もはや年寄りの音楽なのでしょうか? そこで今回はみなさんと、ロックの高齢化問題について考えてみたいと思います。まず最初にご紹介するのは、80年代にザ・ロフト〜ウェザー・プロフェッツといった、〈クリエイション〉のバンドで活躍したピーター・アスター(56)。そんな彼の新作は、ヴェロニカ・フォールズやアルティメット・ペインティングといったバンドで活動する期待の若手、ジェームス・ホアレが全面プロデュースしていることでも話題になりました。皺の刻まれた風貌にこそ時の流れを感じますが、辿々しくも瑞々しいその演奏は、昨年リリースされたアルティメット・ペインティングのアルバムそのもの。並んでステージに立つ2人の姿は親子というより歳の離れた親友のようで、音楽が世代を超えた会話の手段になるのだということを、改めて教えてくれます。これを機にピーター・アスターのファンはアルティメット・ペインティングを、アルティメット・ペインティングのファンはピーター・アスターを聴いてみてはいかがでしょう?

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    続いてご覧いただきたいのは、3年前に撮影されたこちらのヴィデオ。ステージ中央で歌っているのは「世界最低」と名高い伝説の三姉妹バンドで、あのカート・コバーンが「人生でトップ5に入る」とまで語ったシャッグスの次女ドロシーことドット・ウィギンさん(68)ですが、その左手で歌うキュートな2人組にご注目ください。そう、サンローランのモデルとしても活躍するサンフラワー・ビーンのジュリア・カミング(20)と、先日〈ラフ・トレード〉からデビューしたガールズ・バンド、プリティオッツのレイチェル・トラックテンバーグ(22)です。当時は「スーパーキュート!」というバンドで活動していた彼女たち、現在は解散してそれぞれの道を歩んでいますが、そのルーツにはシャッグスがあったんですね。まさに三つ子、いや三姉妹の魂百まで。みなさんもお年寄りは大切に!

  • 三姉妹と言えば忘れちゃならないのが、お父さんと三人の娘たちによるファミリー・ソウル・グループ、ザ・ステイプル・シンガーズ。代表曲の“リスペクト・ユアセルフ”は、岡村靖幸がライヴでカヴァーしたことも話題になりました。三女のメイヴィス・ステイプルズ(76)は今も現役のソロ・シンガーとして活動していますが、まもなくリリースされる最新作『リヴィン・オン・ア・ハイ・ノート』では、前2作を手掛けたウィルコのジェフ・トゥイーディー(48)から、シー&ヒムの片割れであるM・ウォード(42)にプロデューサーがバトンタッチ。ベンジャミン・ブッカーやニーコ・ケース、ニック・ケイヴらが楽曲提供していることも話題ですが、ここではボン・イヴェールことジャスティン・ヴァーノンと、M・ウォードの共作によるこの曲をご紹介しましょう。う〜ん、いい声。みなさんもベテランへのリスペクトは忘れずに!

  • ロック界に君臨するゴッドマザーと言えば、ご存知ジョン・レノンの未亡人ヨーコ・オノ(82)。妙に胸元を強調したジャケが目に毒なこのアルバムは、フレイミング・リップスやアントニー、キャット・パワーらが彼女の楽曲をリミックスした2007年の企画盤『イエス、アイム・ア・ウィッチ』の続編です。今回もデス・キャブ・フォー・キューティやスパークスといった豪華なアーティストが参加していますが、先立って公開されたアラスカのロック・バンド、ポルトガル・ザ・マンによるこちらのテイクもなかなかの出来。 そういえばメイヴィス・ステイプルズのアルバムに続いてチューン・ヤーズことメリル・ガーバスが参加してますが、ベビーシッターの経験があるという彼女だけに、お年寄りの扱いにも慣れているのかもしれません。グロー・オールド・ウィズ・ミー!

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    おじいちゃん、と呼ぶにはまだ早いかもしれませんが、トレイシー・ソーンとのデュオ、エヴリシング・バット・ザ・ガールで一世を風靡したベン・ワットも、今年で54歳。31年ぶりのソロ・アルバムとなった一昨年の『ヘンドラ』は自身のルーツであるブリティッシュ・フォークに立ち返った作品でしたが、 引き続きスウェードのバーナード・バトラー(45)をサポートに迎えた新作『フィーヴァー・ドリーム』では、女性フォーク・シンガーのマリッサ・ナドラーや、ヒス・ゴールデン・メッセンジャーのM・C・テイラーといった、ひと回り下の世代のアメリカ人ミュージシャンたちをゲストに招いているのが興味深いところ。そういえばベン・ワット自身も、80年代には大先輩のロバート・ワイアット(71)との共作をリリースしたことがありました。そう、ロックは常に若者に理解のある大人たちによって支えられてきたのです。いつまでもフェスのヘッドライナーに陣取っているベテラン・バンド、そしてベテラン音楽ライターは、早く若手に席を譲りましょう。さもないと大変なことになります。かく言う私も、もはや若手とは呼べない年齢になってきました。これからはアニマル・コレクティヴやアリエル・ピンクの初来日を観たことを自慢気に語る老害として、若い芽を全力で摘んでいきたいと思います!

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