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  • Queen Perfume Genius by MARIKO SAKAMOTO September 01, 2014 1
  • I Got Kicked Out of My Hometown Holy Sons by MARIKO SAKAMOTO September 01, 2014 2
  • Feel Ty Segall by MARIKO SAKAMOTO September 01, 2014 3
  • Chuckatuck Nathan Bowles by MARIKO SAKAMOTO September 01, 2014 4
  • Tranquilizer Guardian Alien by MARIKO SAKAMOTO September 01, 2014 5
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    マイク・ハドレアスによるピアノ弾き語りを中心とするユニット:PG待望の3rdより。軽く触れただけで茶色く跡の残る桃のように繊細で傷つきやすいイノセントな旋律&歌声ながら、JTリロイやキャム・アーチャー作品に登場する少年達(平たく言えば、米郊外のホワイト・トラッシュ社会に生まれ落ちたゲイ・アイデンティティ)の抱えるヘヴィな痛みという核も備えている。その逃げようのない悲劇性を侘びある簡素なアレンジ(黄ばんで剥げかかった壁紙と大正時代のアップライト・ピアノを想起させる曲もあります)で浮かび上がらせた1枚目、音のパレットを広げ始めた前2nd……と来て、エイドリアン・アトリー(ポーティスヘッド)他の名手が参加した本作はエレクトロニックな縁取りを増している。SSWアクトのアーバンへの接近というのはここ数年人気のトレンドではある。しかし「借りて来た猫」な違和感から生じる新奇さではなく、クラシックなメロディ感覚――“フール”のドゥワップ味、スーサイドを彷彿させるロカビリー“グリッド”etc――と融合し歌心を有機的にアシスト・拡張しているのは見事。モダンな聖歌と呼びたい本リード・トラックはその素晴らしい果実だと思う。

  • ポスト・ロッカーズ:グレイルズの創設者、またドゥーム/ストーナーの雄OMのメンバーとしても活躍しているエミール・エイモスが90年代初期から続けているソロ・プロジェクトであるホーリー・サンズ。この曲を含む先頃発表された『ロスト・ディケイドII』は4トラックのプライヴェートな楽曲から編まれたアンソロジーの第2弾に当たり(1994~99年の音源からセレクトされた前作『ロスト・ディケイド』は今から約15年前にリリース)、アリエル・ピンクあたりが浮かぶスタジオ作よりもローファイでランダムな作りが耳を引く。基本的にインスト音楽である2バンドとは異なるここでの剥き出しで崩れていくような「歌」へのアプローチに、ジャンデックやダニエル・ジョンストン、初期スモッグ他に漂うホーム・レコーディング族の一種の「業」を久々に思い起こした。

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    綿々と続くアングラな米ガレージ・ロックの水脈。その嚆矢をジョン・ドワイヤー先生(ジー・オー・シーズ)とすれば、タイ・シーガルは彼のスピリットを浴びた連中の中でも一番の出世頭と言えるだろう。異様に多作な彼にしては珍しく2年ぶりになるフル・バンドの新作『マニピュレイター』は、彼の嗜好がアメリカのフリーク・ガレージ(=ストゥージズ)という原点のみならず英スペース・ロック/サイケ/プログレ/グラムと柔軟に幅を広げているのを感じるパワフルな1枚。アルバムから先行カットされたこの曲は、16ビートのリフといい妙なSEといい『レッド・ツェッペリンII』との交霊ぶりもご機嫌なロックンロール。映像は割と最近TV出演した際のもので、ボラン/ボウイ狙いと思しきグリッターなメイクがどこかで間違った結果キム・フォウリー似に見えてしまう、ところも逆にポイント高し。

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    スティーヴ・ガン、クリス・フォーサイスら瞑想的なスタイリングをまとうモダン・ギタリスト達の優れた作品を送り出している〈パラダイス・オブ・バチェラーズ〉より、11月に登場するネイサン・ボウルズのソロ2作目『ナンセモンド』からの先行カット。米ヴァージニア州の山中に暮らす彼はマルチ奏者としてペルト(ドローン/フォーク・インプロ)、ザ・ブラック・トゥッグ・ピッカーズ(アパラチアン・フォーク)他にも参加しており、前ソロではタイトなバンジョー・プレイの妙を堪能させてくれた。しかしこのトラックはレイドバックしたテンポとインプロも含むアレンジで空間性を増していて、彼の音楽的な探究がより(サイケデリック~コズミック音楽としての)ニュー・エイジに向かっているのを感じさせる。ジョン・フェイヒィ~ジャック・ローズといったアメリカン・プリミティヴィズム派を継承するアーティストのひとりとして注目したい。

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    ブルックリンを拠点にジャズ/前衛/ブラック・メタル等々、ザック・ヒルも顔負け(?)にギャラクティックな活動を続けている前衛ドラマー:グレッグ・フォックス。ユニークな鬼才として高く評価されている彼のソロ・プロジェクトから発展したユニット:ガーディアン・エイリアンが名門〈スリル・ジョッキー〉から発表した3枚目『スピリチュアル・エマージェンシー』――アルバート・アイラーの『スピリチュアル・ユニティ』を思わせるタイトルも素敵――から、ライヒ型なポリリズムとヴォイス・コラージュがヒプノティックで美しいこのトラックを。アルバムの発売そのものは年頭とちょいと前ですが、今まさに来日中(ツアー詳細のリンクはこちらですhttp://www.artuniongroup.co.jp/plancha/top/news/guardian-alien-japan-tour-2014/)で、9月1日から京都・名古屋・浜松・東京公演が待機中。ぜひお見逃し無く!の意味もこめて。

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