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  • Trees SaToA by RYOTA TANAKA February 10, 2015 1
  • 海へと続く道 ラッキーオールドサン by RYOTA TANAKA February 10, 2015 2
  • そういうことだった マイミーンズ by RYOTA TANAKA February 10, 2015 3
  • RUSH TO THE FUNSPOT CAR10 by RYOTA TANAKA February 10, 2015 4
  • 地球のまつげ 余命百年 by RYOTA TANAKA February 10, 2015 5
  • 11年のオープン以降、多くのバンドの根城として、現在の国内インディの隆盛を形作ったライヴハウス、池袋ミュージック・オルグ。惜しくも(本当に!)昨年いっぱいで閉店、最終日前日にはビッグ・イヴェント〈オルグスター感謝祭〉が開催された。その名の通り、シャムキャッツ、ゲラーズ、柴田聡子などなど、オルグとゆかりの深い豪華ラインナップ。その錚々たる並びに、ただ一組だけまったく無名の新人バンドが抜擢されていた。その名はSaToA。ギター・ヴォーカルのSachiko、ベース・ヴォーカルのTomoko、ドラムのAmiの頭文字をバンド名としたガールズ・3ピースだ。驚くことに、この日がバンドにとって初ライヴだったという。この“ツリーズ”は、彼女たちが昨年秋にサウンドクラウドで発表した3曲のうちのひとつ。これはインディ・アンセムでしょ。甘苦いギター・サウンド、小気味いいビート。凛としたメロディに、コーラス・シャウトが一気にキュートさを加える。最後のオマージュでは“ガールズ・ドント・クライ”。たとえ灰色の空の下でも、女の子たちは溌溂と美しい。

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    ユーミンを絶大なるゴッドマザーに、平賀さち枝やHara Kazutoshiを憧れの兄姉として、この男女デュオは、自らが奏でるべき、2015年において有効な日本語ポップスを探求している。このタイトル・ソングを冒頭に、5曲が収録されたデビュー作は、その最初のプロトタイプなのだろう。真っ白なカーテンのように汚れなくはためくナナの歌声、篠原良彰のそっけないハーモニー、ウキウキと外へ出たくなるリズムは、人を選ばず、好まれるだろう。間口の広さという、ポップ・ソングの第一条件はすでに軽々とクリアしているように思う。今後の練磨の果てに、どんな形のポップスが生まれえるのか、ほんとうに楽しみだ。なお、メンバーはそれぞれ別バンド、COPIES、箔でも活動中。今作のレコーディングにも參加している、センス抜群のギタリスト、田中ヤコブによる家主、同じく録音メンバーにしてCOPIESのベーシストでもある牧野ヨシなど、彼ら周辺で新しい世代のうたもの勢コレクティヴが形作られていっているような印象もあり、目が離せない。

  • この曲、発表されたのは、ざっと一年前。すみません、不勉強にも最近知りました。ただ、このタイミングでCDの取扱店舗も増え、さらに、もうすぐ次の展開も発表あるそうなので、周回遅れを承知で紹介させてください。だって、こんなキラー・チューンなかなかないもの!マイミーンズは、2000年頃に人気を博したハヌマーンの元ベーシスト、大久保恵理が、フロントマンとして歌うべく結成した4人組バンド。ザクザクと切れ味鋭いツイン・ギター、パワフルに前進するドラムが実に爽快。そして、まっすぐに放たれる歌声の凛々しき魅力よ。国内のみならず、海外に目を向けても、今なかなかにレアなパワー・ポップの正統派優良バンドなんじゃないでしょうか。すでに完成しているらしい新曲も超期待!です。

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    みんな大好きカーテン。栃木県足利在住の3ピース・バンドが、2ndアルバム『ラッシュ・トゥ・ザ・ファンスポット』を1月にリリースした。かねてからの魅力であった、レイジーなパンク・サウンドがもたらす全能感はそのままに、さらに繊細さをものにした言葉が、いっそう眩い青さを放っている。このMVでは、足利のなかでも、実際にメンバーが暮らす近辺を空撮したようで、でっかい国道のロードサイドに広がる田畑に、彼らの生活を少しだけ想像することができる。前作での“海物語”のMVもそうだったが、自らの街を、過度に誇りも卑下もせず、ただそこにいる仲間や景色とのコミットを差し出すという、その手つきこそ、シャムキャッツからフル・ティーンズまで、上から下の世代関係なく、支持されている所以だろう。リリースは、元銀杏ボーイズの安孫子真哉が立ち上げたレーベル、〈KiliKiliVilla〉から。4月には、ホームカミングスやノット・ウォンク、オッド・アイズなどを集めたコンピのリリースも予定されており、2015年におけるインディ・パンクの台風の目となりそうだ。

  • マイブラからゲイズなの要素をとことん濾過してみたら、耽美が残ったかのような前シングル『バタフライ』も素晴らしかったが、このトレイラーを見る限り、新音源はいっそうパワーアップを果たしているのでは。とにかく昨年春に加入した石井さやかのギターが良い。歌のメロディに異なった角度から叙情が加わり、バンドのスケールが格段に大きくなった。近年は、壊れかけのテープレコーダーズが頭ひとつ抜き出ている印象だったサイケ・ガレージ・シーンだが、このバンドは新しい地図を加えるだろう。

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