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  • Solar Power Lorde by YUYA WATANABE July 26, 2021 1
  • Blouse Clairo by YUYA WATANABE July 26, 2021 2
  • WUSYANAME Tyler, The Creator by YUYA WATANABE July 26, 2021 3
  • ARE YOU WITH THAT? Vince Staples by YUYA WATANABE July 26, 2021 4
  • I WANNA BE YOUR SLAVE Måneskin by YUYA WATANABE July 26, 2021 5
  • 気候変動に危機感を募らせていたロードは、その現状を確かめるべく2019年2月に南極大陸を訪問。約4年ぶりとなるスタジオ・アルバム『ソーラー・パワー』のリード・トラックは、そんな彼女の実感に基づいた自然賛歌だ。過去作と同じくジャック・アントノフとタッグを組み、クレイロとフィービー・ブリジャーズもバッキング・ヴォーカルで参加した同曲は、特にアウトロがプライマル・スクリーム“ローデッド”と近似。ロードがそのことをボビー・ギレスピーに直接伝えたところ、ボビーは「僕らが何年か前に感じたヴァイブを君も感じ取ったってことだね」と返答し、同曲に好意的な反応を示したという。さらに“ソーラー・パワー”はジョージ・マイケル“フリーダム90”との類似性も指摘されているが、こちらもジョージ側が「きっと彼も喜ぶだろう」と快諾。リリックではア・トライブ・コールド・クエスト“キャン・アイ・キック・イット?”もさりげなく引用するなど、ロードはこの曲で先達の偉業を継承しながら、太陽と海がもたらす高揚感(とデジタル・デトックスの重要性)を高らかに謳っている。

  • こちらもジャック・アントノフが共同プロデュース。そして今度はロードがバッキング・ヴォーカルを務めている。クレイロが爪弾くアコギとダブル録音された歌唱にアントノフがストリングスを重ねた“ブラウス”は、70年代のジョニ・ミッチェル、あるいはエリオット・スミスなどを彷彿させる静謐なアコースティック・ソング。そのインディ・フォーク的な音像は、同じくアントノフが携わったテイラー・スウィフトの転機作『フォークロア』も連想させる(ちなみにクレイロはジョニ・ミッチェルの熱烈なファンで、この曲が収録されたアルバム『スリング』は愛犬ジョーニーに触発された作品でもあるようだ)。リリックに登場するのは、キッチン・テーブルを挟んで真剣な会話を交わしている男女。ところが男はその視線を相手の胸元ばかりに向けており、彼女の話をまともに聞いていない。一方の女はそんな男の邪な心に気づきながらも、強い態度に出ることができずに困惑した様子だ。女性に対する年輩男性のパワー・ハラスメントを静かなトーンで伝えた、痛ましいフォーク・バラッド。

  • アルバム『コール・ミー・イフ・ユー・ロスト』にまつわる一連のMVは、どれも各曲のリリックに呼応したショート・ムーヴィー仕立て。曲が始まる前に何かしらのイントロダクションが入り、唐突にアルバム・タイトルが表示されて終了、という構成もすべて共通している。“ウシャネーム”のMVはタイラーのナレーションからスタート。イタリア製の乗用車ランチア・デルタ・インテグラーレでフランスの田舎道を走っていたタイラーは、通りがかったパティスリーでひとりの女性を発見。H・タウンの94年作“バック・シート(ウィット・ノー・シーツ)”をサンプリングしたG-ファンク調のビート上で、タイラーは言葉巧みに女性を口説き始める。しかし、彼女がクロワッサンを運んでいった先には恋人が待っており、そんな二人の仲睦まじい様子を茫然と見つめるタイラーを映したところで、MVはエンディングを迎える。女性の恋人役はオッド・フューチャーのタコ・ベネット。

  • 撮影場所はヴィンス・ステイプルスが育ったカリフォルニア州ノース・ロング・ビーチ。カメラは夜道を走るヴィンスの背中をスローモーションで追いかけていく。そして必死の逃走も虚しく、やがてヴィンスはサイドから迫ってきた車と衝突。ケニー・ビーツによるフィルターがかったビートとも呼応するように、跳ねられたヴィンスの身体はふわりと宙に浮かび上がる。するとシーンは一転、ヴィンスはゆっくりと地面に埋まっていき、やがて完全に地中へ。彼が埋葬された場所を犬が通り過ぎたところで、MVは幕を閉じる。貧困に苛まれ、幼い頃はギャングに属していたというヴィンス。そんな死と隣り合わせの危険な生活と、今はもう地中にいる友人たちを回想しながら、彼は自分の生き方についてこう述べている。「俺にはどちらかの選択肢が残されている/この空洞を埋めるか、それとも預金口座を埋めるか」。

  • イタリア出身の若きロック・バンドが今、世界中の音楽チャートを賑わせている。2016年にローマで結成され、当初はストリート・パフォーマンスを中心に活動していたマネスキンは、イタリア版『Xファクター』への出演がきっかけとなってソニー・ミュージックと契約。そして2021年、アバやセリーヌ・ディオンなどを輩出した『ユーロビジョン・ソング・コンテスト』での優勝が決定打となり、瞬く間にこの4人組は世界的ブレイクスルーを果たした。そんなマネスキンの2ndアルバムからカットされた最新シングル“アイ・ワナ・ビー・ユア・スレイヴ”は、ポストパンク風のイーヴン・キックが途中でハーフ・リズムに移行してハード・ロックへと展開。その派手なバンド・サウンドもさることながら、様々な性的欲求が綴られたリリックと、あらゆるセクシュアリティを4人が体現したMVも大きなインパクトを与えた。同曲は母国イタリアではもちろん、イギリスをはじめとしたヨーロッパ各国のチャートでも軒並みトップ10入り。日本とアメリカのヴァイラル・チャートでも一位を獲得するなど、その勢いは増すばかりだ。

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