個人的なベスト・アルバムについては、去年すでに他所で書いてしまったので、もし興味のある方はそちらを当たってもらいたい。なのでここでは、去年の同企画の縛りにならって、〈サインマグ〉の年間ベスト・アルバムから外された作品の中からあらためて選ばせてもらった。順不同で構わないのだけど、とくによく聴いた一枚を挙げれば、ジェニー・ヴァルの『アポカリプス、ガール』。かたや、グライムスやジュリア・ホルターの新作の、アッパーないしハイコンテクストな音楽に対して、ひそやかで、禍々しくロウなヴァルの音楽には聴くたび心を深く静められた。ポーリー・ジーン・ハーヴェイやベス・ギボンズの不在を意識させたその歌声も印象深い。
＞＞＞2015年のベスト・アルバム5枚
一方、ディアハンターやヴェト・コン、ガール・バンドの新作を迷いなく去年のベスト・アルバムの上位に選んだ自分にとって、「バンド音楽」は今なお有効かつ魅力的であり続けている。とりわけ、去年は新人バンドの作品に耳を引かれる機会が多かった。というわけで、ベスト・トラックの方はその中から。先日の〈サインマグ〉の記事しかり、注目度の高さは「UK／EU高・US低」感が否めない現状、北米勢からカナダはトロントの4人組、ディリー・ダリーを最大の伏兵として推したい。
＞＞＞2015年のベスト・トラック5曲
「〈サインマグ〉のライター陣が選ぶ、
2015年の私的ベスト・アルバム５枚
＆ベスト・トラック５曲 by 小林雅明」
はこちら
「2015年 年間ベスト・アルバム 50」
はこちら
August 27, 20218月30日から6週間、毎週月曜21時に
〈the sign podcast〉シーズン2配信開始
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December 31, 20222022年 年間ベスト・アルバム
1位～5位
December 19, 20132013年 年間ベスト・アルバム
11位～20位
