「アルバム」はほぼ聴いた回数順。「ソング」はそこで選んだアルバムの収録曲以外から。スペイン語と韓国語に加えてラゴス訛りの英語が当たり前のようにリスニングの中心を占めるようになったのはいいとして、テイクオフもPnBロックもリル・キードも死んじゃうわ、ヤング・サグもガンナもまだ塀の中だわ、トリー・レーンズの判決の行方も気になるわで、カニエの件はとりあえず置いておいたとしても（『Donda 2』を年間ベストに入れる批評家は世界中で自分だけだろうけど、マスタリングや曲順の不備は別にして収録曲の水準は引き続きピークにある）、音楽周りに関して言うならヘコむことの多い1年だった。でも、2022年に世界中で最も聴かれた3作のうち2作がトップ2ということは、ここ数年来通り、相変わらず自分はこの世界と完全に同期していたということか。一方で、1998年あたりを境に復活していたドメスティックのメインストリーム・シーンへの関心を、何人かの例外的な作家は別にして、いよいよ本格的に失った年でもあった。職業上もいよいよ取り繕う必要がなくなってきたとも言える。映画やTVシリーズのベストについては他のしかるべきメディアやYouTubeで発表します。こちらは職業上見ておく必要がありそうなものをすべて見るのが物量的に不可能になって久しく、2023年には久々に本を出すので、印税で時間的に少し楽をさせてください。最後に、〈サイン・マガジン〉おつかれさまでした。ウェブ・メディアも環境的・状況的に岐路に立った（いろんな話を耳にします）2022年、閉店ガラガラのタイミングとしては悪くないのでは？
〈サイン・マガジン〉のライター陣が選ぶ、
2022年のベスト・アルバム、ソング
＆映画／ドラマ５選 by 小林雅明
〈サイン・マガジン〉のライター陣が選ぶ、
2022年の年間ベスト・アルバム、
ソング、ムーヴィ／TVシリーズ５選
2022年
年間ベスト・アルバム 50
December 31, 20222022年 年間ベスト・アルバム
1位～5位
December 31, 20222022年 年間ベスト・アルバム
1位～5位
December 19, 20132013年 年間ベスト・アルバム
11位～20位
