サブスクリプションで音楽やらドラマを日々楽しみつつ、そこで得たものをどうやってアウトプットしていこうかと試行錯誤していたら、いつの間にか一年が終わってしまった感じ。退屈している暇はまったくなかったけど、そのぶん余裕も全然なかった。
海外の作品に接していると、この社会の変化をこれでもかというほど実感させられるけど、ここ日本のカルチャーはどうだったんだろう。こと音楽に関して言えば、特筆すべき作品はいろいろあったと思うんだけど、年明けに『逃げ恥』の再放送と『君の名は。』を福島の実家で観ていたら、「この一年間はなんだったんだ……」みたいな気がしてきて、ちょっと不安になった。象徴的なヒット作がなかったことは大した問題じゃないけど、一年前のそれにひたすら頼り続けているっていうのは、やっぱり健全じゃないと思う。
年末年始といえば、大晦日特番のブラック・フェイス騒動には閉口した。差別に無自覚な作り手はこれから見向きもされなくなっていくはずだし、そんな時代性を踏まえたアートやエンターテインメントが日本からもどんどん生まれていくようになってほしいと心から思う。個人的にはとにかく書き手としての力不足を痛感した一年でした。もういっかい鍛え直し。
〈サインマグ〉のライター陣が選ぶ、
2017年のベスト・アルバム、ソング
&映画/ドラマ5選 by 萩原麻理
「サイン・マガジンのライター陣が選ぶ
2017年の年間ベスト・アルバム/
ソング/ムービー/TVドラマ5選」
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「2017年 年間ベスト・アルバム 50」
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