SIGN OF THE DAY

80KIDZ interview:『FACE』のレシピ篇②
「マッドチェスター/ベック
/フレンチ・タッチ」
by YOSHIHARU KOBAYASHI November 25, 2014
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「マッドチェスター/ベック<br />
/フレンチ・タッチ」

4. Scenic / Ride The Thrill (2014)

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JUN「これはマンチェっぽくてかっこいい。ベースの音は今っぽくて、ベース・ミュージックっぽい音なんだけど、やってることはマンチェ感があると思う」

Ali&「ハッピー・マンデーズをアップデートした感じだね」

JUN「僕としては、“Something In The Way”はマンチェっぽいアレンジにしようとしていて。コード感がそうだったから。結局は、そうなってないんだけどね」

80KIDZ / Something In The Way feat. Kazuki Sato (preview)

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Ali&「僕がベックにしちゃったから」

JUN「あれ、ベックにしないで仕上げてたら、結構マンチェっぽいアレンジになってたと思う。ビート感も含めて」


5. Beck / Sea Change (2002)

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Ali&「(田中宗一郎が解説者として出演していた)ベックの番組が、ちょうどアルバム制作中にオンエアだったんだよね。“Something In The Way”を作ってて、そろそろ終わりだ~、と思ってリヴィング行ったら、タナソウさんがベックのことを話してる番組がやってて、『やべえ! 超運命だ!』って思って」

●シンクロしたんだ(笑)。でも、Ali&くんが“Something In The Way”に入れたベックは、どの時期のベック?

Ali&「初期プラス中期なんだけど、そこに今流行ってるR&B感のあるビートを入れてみた感じ」

●具体的なアルバム名では?

Ali&「『シー・チェンジ』と、あと『モダン・ギルト』をめっちゃ聴いてて。いわゆるベックでダンス側じゃないやつ」

Beck / The Golden Age

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Ali&「あと、コーネリアスの『ファンタズマ』も影響受けてる」

JUN「サンプリングってところがね」

●“Something In The Way”は、90年代のサンプリング・ミュージックに影響を受けた部分もある?

Ali&「うん。で、ベックで言えば、そこは『オディレイ』」

●いろんな時期のベックが入り混じってるんだ?

Ali&「“Something In The Way”は、今っぽい音楽と、ベックっていうアーティストのフィルターを通して作った曲、って感じかな。まあ、(“Something In The Way”でシンガーのカズキが歌っている)バーサーカー・チルドレン・クラブは今、マンチェのエッセンスが強いから、それにそのまま乗っからないで、逆のベックだったりUSのサンプリング的な部分を乗せたって感じかもしれないね。どうしてもこいつらが歌ったらマンチェっぽくなるし、そうしたらすんなり行くんだろうなってことはわかってたから、そうじゃない方向で、ベックだったっていう」


6. Alan Braxe & Friends / The Uppercuts (2005)

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JUN「これ、いいと思うんだよ。フレンチ・ハウスの名盤じゃないですか」

●スターダストの“ミュージック・サウンズ・ベター・ウィズ・ユー”をはじめ、アラン・ブラクスのベスト・ワークを集めたコンピ盤ね。2005年リリースだけど、古いのも結構入ってる。

Stardust / Music Sounds Better With You


JUN「こういうのは元々好きだったし、普遍性があるよね」

●“I Got a Feeling”なんて、結構モロでしょ?

JUN「そこは言わずもがな、でしょ。そこまで“ミュージック・サウンズ~”を意識したわけじゃないけど」

80KIDZ / I Got a Feeling feat. Benjamin Diamond (live)

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JUN「あと、“I Got a Feeling”は、元々歌入れようと思って作ってないんだよね」

Ali&「あれだけで終わってたもんね」

JUN「それはそれでよかったんだけど。ベンジャミンは歌のキャラが強い(笑)」

Ali&「でも、いいよ。歌の力で広い人に届けられると思うから」

●この辺の音は最近また聴いてたわけ?

JUN「そうだね。ちょっと前に、アラン・ブラクスとか聴き直したりして。98年くらいのああいうダフト・パンクの“ワン・モア・タイム”以前のフレンチ・ハウスは、結構テクノっぽいっていうか、デトロイトっぽいっていうか」

Ali&「ああ、キックとかね」

JUN「そう、アメリカのデトロイトとかシカゴとか、ああいうところから派生してフランス人がやった、って感じじゃん? サンプラーで作ったりとかしてて、音もザラっとしてて、ちょっとプリミティヴな感じがあって」

Ali&「最近出てるしね、そういうの」

JUN「90年代頭のテクノからの、みたいなところでしょ? そういう流れからフランスに渡って、っていうのがちょっと面白いかな、っていうので取り入れた。アラン・ブラクスは、コード感が綺麗なのもいいよね」




80KIDZ interview:『FACE』のレシピ篇③
「シカゴ・ハウス/R&B/ムーディマン」



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最高傑作『FACE』までの
全キャリアを合計3万字に及ぶ
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