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  • 33 "GOD" Bon Iver by AKIHIRO AOYAMA September 14, 2016 1
  • Perfect Illusion Lady Gaga by AKIHIRO AOYAMA September 14, 2016 2
  • See Her Out Francis and the Lights by AKIHIRO AOYAMA September 14, 2016 3
  • Wild Love feat. The Weeknd & Francis and the Lights Cashmere Cat by AKIHIRO AOYAMA September 14, 2016 4
  • Blood On Me Sampha by AKIHIRO AOYAMA September 14, 2016 5
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    ボン・イヴェールによる5年振りの新作『22、ア・ミリオン』は、カニエ・ウェストの『イーザス』にも匹敵する超弩級の問題作/怪物作になるんじゃないか。ここ一ヶ月で立て続けに公開された情報と新曲を聴くにつけ、そんな思いが強くなる。インディやフォークという次元を軽々と超えて、生演奏とエレクトロニック・サウンドが複雑に溶け合う音楽性。自身やジェイムス・ブレイクが確立したオートチューンと多層処理の領域の限界を突破し、次なるステージへ到達したヴォーカル表現。アルファベットと数字と記号が並ぶ、正しい読み方さえ分からない曲名のクレジット。アルバム・タイトルの数字と符合する、旧約聖書の詩篇第22篇の引用から始まる最新曲のリリック・ヴィデオは、イエス・キリストが亡くなった年齢と言われている33という数字に合わせて、きっちり3分33秒で終わる。それぞれは抽象的ながら、然るべき場所に然るべき方法で配置され、全ての要素に意味がある。この全貌が明らかになる日が本当に待ちきれない。

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    今、レディ・ガガほど、難しいポジションにいるアーティストはいない。言うまでもなく、2000年代後半~10年代前半にかけてシーンに君臨した最大のポップ・スター。だが、ゼッドとマデオンを共作に招いてEDMを射程に入れたはずの2013年『アート・ポップ』で、その破竹の勢いにも若干の陰りが見られた。それから今まで、トニー・ベネットとのデュエット作と女優業への進出を挟んで、約5年振りにポップ・シーンへのカムバック・シングルとなったのがこの楽曲。そのコラボ相手として選ばれたのは、EDMやトロピカル・ハウス系のプロデューサーでもマックス・マーティンのようなヒットメイカーでもなく、マーク・ロンソンとケヴィン・パーカー(テーム・インパラ)。トレンドにおもねることなく、だがしっかりと彼女なりに「今」を捉えた最適解だと思う。結果、出来上がったのはブルース・スプリングスティーン~キラーズの流れを汲むような、エレクトロニックなロック・ナンバー。不在の間にシーアに奪われたエモーショナルな歌い手No.1の座を再び奪い返すような、気迫溢れる歌唱が肝だ。

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    先月、カニエ・ウェストとボン・イヴェールをフィーチャーした楽曲をこの欄でも紹介したフランシス・アンド・ザ・ライツ。錚々たる大物から寵愛を受けて、いよいよ来たるべき新作に向けた状況も整ってきた。まずはジャスティン・ヴァーノン(ボン・イヴェール)との共同プロデュースとなったこの新曲を聴いてほしい。圧倒的な情報量で構築されたボン・イヴェールの新曲群と好対照を成すように、最小限のシンセ・サウンドとオートチューン加工されたフランシスの歌声のみが重層的に鳴り響く厳かな曲調。抑えに抑えた展開の後、2分50秒過ぎからシンセが倍のリズムで跳ねだし、一瞬だけのカタルシスが訪れる。ジャンル分け不能、かつ新しいオートチューン歌唱の表現領域を切り拓くという点で、彼らのアルバムはボン・イヴェールの新作と並ぶ重要作品となるに違いない。

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    そしてここに、フランシス・アンド・ザ・ライツがフィーチャーされた新曲がもう1つ。アリアナ・グランデの“ビー・マイ・ベイビー”を皮切りとして大物の作品に数多く名を連ね、今ではポップ・シーンに欠かせない若手プロデューサーとしての地位を確立しつつあるカシミア・キャット。しかし、〈ラッキー・ミー〉から発表した2014年のEP以降、ソロ・アーティストとしてのリリースは単発のシングル数枚のみ。そのせいか、今年の〈サマーソニック〉でのパフォーマンスも寂しめの動員だったのだが、その状況もついに現実味を帯びてきたデビュー・フル・アルバムのリリースで変わるだろう。その第一弾シングルでは、フランシス・アンド・ザ・ライツと共にゲストに迎えたウィークエンドが狂おしく愛を歌い上げ、その歌声はカシミア・キャットの手によって美しくひずんでいく。これもまた、とても2016年的な表現だ。

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    最後に、こちらも今のポップ・シーンに欠かせないピースの1つとなっている英国出身シンガー/プロデューサーの最新曲を。サンファという名前は、SBTRKTのコラボレーターとして日本でもライヴ経験があることから聞き覚えのある人も少なくないだろう。彼はドレイクの『ナッシング・ワズ・ザ・セイム』にフックアップされた辺りからアメリカでも注目を浴び始め、今年はカニエ・ウェストの『ザ・ライフ・オブ・パブロ』とフランク・オーシャンのヴィジュアル・アルバム『エンドレス』という超重要作にも参加。これまでは他アーティストのゲスト・ヴォーカルとして裏方的なポジションが多かったが、ここ数カ月で単独名義でのリリースに勢いがついてきた。数々の大物を魅了した、憂いを帯びた深い歌声が主役ながら、軽快なパーカッション使いにブリティッシュなセンスが感じられるのがポイントだろうか。

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