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2014年
年間ベスト・アルバム 50
by YOSHIHARU KOBAYASHI December 23, 2014
2014年 <br />
年間ベスト・アルバム 50

それでは今年も、〈サイン・マガジン〉による年間ベスト・アルバムを発表しよう。ここに選んだ50枚が、何かしらの驚きと発見をもたらすこと。そして、異なる価値観の者同士の対話を少しでも喚起し、考えるきっかけとなること。そこにこそ、私たちの狙いはある。

思い返してみれば、昨年2013年は近年稀に見る大豊作の年だった。大物から新人まで、ジャンルや年齢や国籍を問わず、次から次へと素晴らしい作品が生まれていた。では、2014年はどうだったか? 誰もが無視できない大きな話題性を持ったリリースがやや少なかったのは事実だが、実りの豊かさという点ではまったく引けを取らない。数年来続く国内インディ・シーンの活況、新世代ビート・メイカー/プロデューサーのさらなる台頭、USインディの底力の強さ、もしくは欧米のアンダーグラウンドとメインストリームの健康的な対流。このような様々な動きに確かな手応えが感じられる一年だった。我々が作ったチャートには、そこに対する興奮が確実に詰め込まれている。

ただひとつ断っておきたいのは、これは単純に編集部がお気に入りのアルバムを上から順番に並べていっただけのものではない、ということ。その手のテイスト自慢で自意識を満たす行為は、世界中に無数とある他の音楽メディアに譲っておこう。自らの好き嫌いを発表しているだけのチャートが乱立することは、結果的に党派性を強め、分断を一層と深めていく結果にしか繋がらない。だからこそ私たちは、様々な異なる価値観に揺さぶりをかけ、少しでも撹拌が起こるようなチャートを作ろうと心掛けた。おそらく、この50枚の並びを見た誰もが、完全には納得がいかず、どこか不満を覚えるに違いない。だが、それと同じくらいに、驚きや発見も感じられること――それこそが、私たちの目指したものである。

また、そのような方針とも関係しているのだが、ここに選んだ50枚なら、どれを手にとってみても「よかった」と思えるチャートであること――つまり、新しい出会いや確かな満足に繋がるチョイスであることも意識している。それは結果的に、チャート作りの原点に立ち返る行為だとも言えるだろう。

最後に、今回のチャートの発表方法を紹介しよう。昨年と同様、今年も11位から50位まではランダムに公開。それらがすべて揃った時点で、トップ10の発表に移る。年内には、このチャートは完成している予定だ。それでは早速、始めよう。これが〈サイン・マガジン〉が選んだ2014年の50枚だ!




2014年 年間ベスト・アルバム 41位~50位

2014年 年間ベスト・アルバム 31位~40位

2014年 年間ベスト・アルバム 21位~30位

2014年 年間ベスト・アルバム 11位~20位

2014年 年間ベスト・アルバム 6位~10位

2014年 年間ベスト・アルバム 1位~5位

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