2010年代は、ジャンルや地域や世代などといった様々な壁が崩れ、もっとも優れた作品にもっとも多くの人たちがアクセスするという、ポップの理想が結実した時代だった。そして、そんな輝かしいディケイドの最後を締めくくる2019年とは、この10年の集大成的な作品が大きな支持を集めたと同時に、水面下での新たな胎動が感じられる一年だったと言える――というのが、わたしたち〈サイン・マガジン〉が年間ベスト・アルバムを選出するにあたって提示した文脈だ。詳しくは以下の記事を読んでもらいたい。
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2019年
年間ベスト・アルバム 50
それでは、〈サイン・マガジン〉に寄稿してもらっているライターたちにとって、2019年とはどのような年だったのか? その実感は、どのような作品/表現を通して感じ取ることが出来たのか? それを明らかにしてもらうのが、毎年恒例の個人ベスト企画である。
個人ベストの選出項目は、①ベスト・アルバム、②ベスト・ソング、③ベスト映画/TVシリーズの3つ。そのうち2項目以上の選出は必須で、どの項目を選ぶかはライター各自に任せている。
2019年の捉え方は、もちろんライターによって様々。それぞれに交わるところもあれば、まったく違ったところもある。それに触れることは、読者一人ひとりが2019年を捉え直し、2020年の新たな可能性について考えるにあたって、何かしらの刺激を与えてくれるに違いない。
辰巳JUNKの2019年ベスト
木津毅の2019年ベスト
天野龍太郎の2019年ベスト
萩原麻理の2019年ベスト
荏開津広の2019年ベスト
八木晧平の2019年ベスト
照沼健太の2019年ベスト
宇野維正の2019年ベスト
小林雅明の2019年ベスト
柴那典の2019年ベスト
天井潤之介の2019年ベスト
渡辺裕也の2019年ベスト
磯部涼の2019年ベスト